姉さんはいつだってなんでも出来ていた。姉さんは私にたくさんのことを教えてくれた。運動だってそこらの子どもたちよりもずば抜けて出来ていた。まさに、天才と呼ばれるにふさわしかった。でも、そんな姉さんにも秘密があるのだ。秘密、と言うより『癖』…だろうか…。 姉さんは内緒にしているつもりだろうが、私達はたった2人きりの家族だ。そんなの、お見通しである。姉さんの、秘密——それは——…