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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 魔法少女の世界−New World− ( No.17 )
- 日時: 2015/10/26 19:03
- 名前: 日瑠音 ◆Dq9HMgSTac (ID: HR/cSb0.)
—セシリア・エッカート、あだ名(リリアン限定)はせいのん。
せいのんとはどんな意味かは知らないが、私は嫌いではない。
そして私は防御科代表であり、操の魔法使いだ。
そして今、私が人生で一番憎んでいる奴が目の前にいる。
…私は。
私は!!
「マグドネル、貴様を倒すために今日まで鍛練を続けてきた。その変なTシャツごと倒してやる!!」
『わあ、せいのん気合い入ってるねぇ。じゃ、ジェイっちも準備はいいかな?』
『ああ、大丈夫だ』
—セシリアさん完全無視!?
でも一体どういうことなんだろう。
そうとう恨みがあるって、どんな…。
『では、そろそろ行きますか!…よぉーい…始めっっっ!!!』
その瞬間、二人はバッと飛び出した。
「必ず倒すッッ!!オートサリーツェ!!」
始まった瞬間、セシリアさんが杖をふった。
刹那、校庭の隅の木の隣にある大岩が、ジェイさんの頭上に移る。
「うおっ!?こんなでけぇ岩を一瞬で…!!やべぇな…」
ジェイさんはなんとか避け、セシリアさんは舌打ち。
「俺もいくぜ!ファイルカリホウ!!」
ジェイさんもビシッと杖を持ち、呪文を唱えた。
勢いよく発射された砲丸のような炎が、セシリアさんを襲う。
サッと避けたセシリアさんの眼は、より一層厳しくなっている。
—コイツも、一年前より強くなっている。
でも、私はあの恨みを晴らすために、ここにいるんだ。
私は目を閉じ、思い出す。
一年前の、あの光景を。
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