ダーク・ファンタジー小説
- Re: 【新章突入!】魔法少女の世界−New World− ( No.37 )
- 日時: 2015/12/22 13:09
- 名前: 日瑠音 ◆Dq9HMgSTac (ID: s9PJfNZh)
「うーん、どうしようかなあ…」
廊下をてくてく歩きながら考える。
この学園は部活に絶対入らなければいけない決まりがある。
自分で決められなければザストが勝手に決めるという、最悪なパターン…。
「うああ、決まらないよー!」
私は思いっきり、ぐいっと背伸びをした。
すると。
「おーい、そこの一年生?どーしたの?」
ひらひらと手を振るツインテールの女性。
そして隣にもう一人、ゆるふわウエーブの美人。
「セシリア・エッカート先輩!と…入学式の時の司会の…」
「リリアン・ヴァレーネでーす!リリって呼んでね!」
細身の身体にパステルカラーのブラウスとスカート。
人形みたいに可愛い人だ。
「セシリアのことは、せいのんって呼んでくれれば大丈夫!」
そう言ってウインクするリリ先輩。
どこかの学長とは大違いの可愛さだ。
「ちょっと、リリ…!」
「えぇー?せいのん、って呼ばれるの、嫌…?」
上目づかいのリリ先輩。
この人、あざとい!でも可愛い!
「い、嫌じゃない、わよ…」
これにはせいのん先輩も負けてます。
「それより!貴女、何か困っているようだったけど?」
そう言い、せいのん先輩はこちらに目を向けた。
「あ、私レアノといいます…。実は…」
私は部活の事についてを話した。
するとリリ先輩はうんうんと頷いた。
「そうだよねえ、迷っちゃうよねえー…」
「共感してないで、解決策を見つけないといけないわよ」
「そうだよねえー…。あっ!」
リリ先輩、何かひらめいたようです。
「せいのんの魔法研究部に入るのはどうかなっ!?」
「ま、魔法研究部??」
そんな部活があったのか、と部活一覧を見ると、一番下の目立たない所にあった。
「リリはバレー部だけど、運動部はもう見てきたんでしょ?文化部で一番オススメなの、マホ研だし!」
「そうね…。レアノさん、よければ見学に来る?」
「は、はい!行きたいです!」
ついに部活が決まるかも!
私はウキウキしながら、二人の先輩と魔法研究部の部室に向かった。