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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 魔法少女の世界−New World− ( No.4 )
- 日時: 2015/09/05 19:05
- 名前: 日瑠音 ◆Dq9HMgSTac (ID: UNL2z9Yl)
『出会いの世界』
「何だこれ」
今日は、春休み最終日。
続いて明日は、中学校の入学式。
そして今、私レアノは郵便ポストの前で手紙を持って立ち尽くしていた。
今日は明日に備え、入学式の準備をしようと思っていたのに。
「手紙、だよね…」
純白の、差出人も宛先もない封筒。
とりあえず封筒を持って家に入った。
私の家はアパートの一階、101であり、独り暮らしをしている。
まだ12歳なのにすごいわね、とかよく言われるけど、実際しかたない。
くわしくは長くなるので割愛するけど、私は捨て子なんだから。
「開けてみるか…」
思いきって、手紙を開けてみた。
どうやら中には、一枚の便箋が入っているようだ。
「えっと…何々…?」
セルライン中学校地下一階廊下まで来てください
貴方の運命はそこに
ザスト・ホーズ
綺麗な字でかかれた三行の文章に、私は目が奪われるような感じがした。
「てかセルライン中って、私が通う所じゃん…!」
意味不明だけど、何故だか私は行かなければいけないと感じた。
私の心に風がふくような、私に関係する、なにか。
私はニヤっと笑い、立ち上がった。
「…行ってみますか」
その瞬間には、もう私の運命は変わっていたのかもしれない。
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