ダーク・ファンタジー小説
- Re: 魔法少女の世界−New World− ( No.46 )
- 日時: 2016/01/09 23:51
- 名前: 日瑠音 ◆Dq9HMgSTac (ID: prc0udoM)
一晩経って、ついに部活動開始。
私は授業が終わると、急いで部室に向かった。
そして部活が始まると、一年生から自己紹介をすることになった。
…自己紹介には嫌な記憶しか残って無いな!へへ!
「えーと、レアノといいます!炎科です!宜しくお願いします!」
頭を下げると、拍手がやってきた。
…よっしゃ、何事もなく終わったぜ!
「…秦浩宇(しん はおゆー)です!創科です、宜しくお願いします」
そう言った少年は、眼鏡をかけ、さらさらで灰色の髪を持つおとなしそうな印象だ。
…あれ、何か、誰かに似てるような…?
その時、ガラッと扉が開いた。
なんだなんだと思うと、二人の男女が現れる。
「ごめんねー!遅くなっちゃって!」
「えっ!?ミ、ミカ先生!?と、なんでザスト?」
まさかの二人。
「私が顧問、ミカ先生が副顧問なんですよ」
ザストが答えた。
ま、まじでか…。
「では今日はマホ研の活動内容、スケジュールを説明して終了しましょうか」
* * *
部活も終わり、帰ろうとすると、下駄箱で見覚えのある人たちを発見。
もしかして、あれは…。
「おーい夏芽!雪見!」
二人は振り返ると、驚いたような顔をした。
そして雪見は微笑み、夏芽は、…。
夏芽は、これでもかって程に嫌な顔をしてる。
「な、何!?そんなに私が嫌?顔超ヒドイけど」
「…いや、知らねーし、違うし」
どっちだよ!
「私たち、紅花とレスターくんを待ってるの。レアノちゃんも一緒に帰らない?」
雪見の笑顔に嬉しくなって頷こうとすると、どこからか視線を感じた。
視線に振り向くと夏芽が、なんかもうすごい、説明できないかんじの顔で私を見ていた。
…そうですか、そんなに私が嫌ですか。
「ゴメン、今日は早く帰らないといけないんだ」
私はへらへらしながらホウキを出し、飛んで帰った。
* * *
急いで帰り、すでに帰っていたエステマちゃんに怒り気味に話した。
すると、エステマちゃんはそれが当たり前であるかのような顔で言った。
「その、夏芽さんという方って…」
「雪見さんの事が好きなんじゃないですか?」
…。
……ん???
…え。
「ま、まじで?」
「え?さあ…。あくまで話を聞いた限りの推測ですけど…」
確かに、言われてみれば、そうかもしれない!!
よし。
孤児院時代に恋のエキスパート(自称)と呼ばれたこの私が、その恋を実らせてあげようじゃない!