ダーク・ファンタジー小説
- Re: 魔法少女の世界−New World− ( No.49 )
- 日時: 2016/01/18 18:11
- 名前: 日瑠音 ◆Dq9HMgSTac (ID: jIh6lVAe)
- 参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs/index.php?mode=article&id=5050&page=1
途端に室内はざわめきだす。
「うそー、あの子とレスター様が!?」
「私レスター様派だったのに最悪ー!」
ど、どういうこと!?
「君、何か勘違いしてないか?レアノは僕の友人だよ」
レスターが防御科の王子を見つめる。
すると防御科の王子、ロイスはため息をついた。
「あれ、違うんだ。じゃあ、俺がもらってもいいの?」
ナ、ナニイッテンダ、アイツ???
「ちょ、ちょっとストップ!いきなりすぎて全然分かんないんだけど!?」
とりあえず私も話に混ぜてくれないと。
取り残されて勝手に話が進んでも困るし。
「その様子じゃ、本当にどちらも気がないみたいだね。でも—」
「この学園に二人も王子は必要ない。どちらが王子にふさわしいか、正々堂々勝負したいと言ってるんだ」
次の瞬間、バルシェ先生が教室に入ってきた。
「さっそく、会議始めるぞー」
話は一時中断となった。
…バルシェ先生を見た時のロイスの顔が険しくなったのは、気のせいかな。
あ、そういえば二人は、兄弟なんだっけ。
気づいてみると、確かに同じ青い髪を持っているし、目元も似ている。
実行委員の会議では、委員長決め、種目をどうするかを話し合った。
けっきょく委員長は二年生のシラベという男子が、種目は案を出し投票で決める事になった。
会議が終わると、レスターは夏芽を引きずり部活に向かった。
すると。
「まだ話は終わってないよ、レスターくん」
ロイスが道をふさぐ。
「それとも君は、俺に負けると判断して逃げる?」
レスターの負けず嫌いスイッチが入った。
そして、雪見の方を見た。
「マネージャー、今日は悪いけど部活休む」
「分かった。じゃあ夏、部活行こっか」
ま、マネージャー?
「雪見って、もしかして…」
「レスターと夏と同じ、男子バスケ部!、の、マネージャーです」
雪見は、いたずらっ子のように無邪気に笑った。
…隣で夏芽がデレデレしてるのは置いておこう。
そして残った私たちは野次馬となり、二人の話の結末を見届けるのだった。
* * *
【お知らせ】
参照700突破しました!ありがとうございます!
番外編が書きたかったんですが、面倒くさ…いや、時間がなかったので!
イラストを投稿したのでよければ見てみてください。