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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 魔法少女の世界−New World− ( No.7 )
- 日時: 2015/09/06 14:43
- 名前: 日瑠音 ◆Dq9HMgSTac (ID: esqt3hj.)
「ふう…」
歩いて15分、セルライン中学校に到着。
一応制服を着てきたので、部活に来た生徒と思われたようだ。
するすると校舎の侵入に成功。
「あ、下駄箱…」
入った所に下駄箱を発見。
飾りが施されている所を見ると、私たち新一年生の下駄箱だろう。
なんとなく、自分の場所を探してみた。
「レアノ、レアノ…あ、あった!」
反射的に扉を開いてみると、上下二つに分けられた仕切りを発見。
…ん?
「なんか入ってる…!」
取り出してみると、一枚のカードだった。
「あ、地図だ!」
文庫本と同じくらいのサイズのカードに、地図が描かれている。
大きな丸印が、地下一階の廊下という事だろうか。
「まあ、行ってみるかあ」
地図通り歩くと、第二理科準備室の目の前に到着した。
え、普通に理科準備室なんだけど、どうしよう…。
「し、失礼しまーす…」
恐る恐る入ると、ごちゃごちゃと薬品やら模型やらが置いてある。
理科室らしい臭いで、もう引き返そうと思ったその時。
机の上にまたも同じようなカードを発見。
「…もう、今度は何なの?」
ヴィジャン マジック
今度は、この一行だけだった。
白いだけの紙に、その文字たちが並んでいる。
「ヴィジャン マジック」
呟いてみた。
「なんて、何か起こるワケないかあ」
もう帰ろう、そう思った。
その瞬間、私は眩しい光に包まれた。
それは一瞬のうちの出来事で。
強風に吹かれると同時に、次元が変わったような気がした。
そして私は目を見開いて、ただただ目の前の光景に茫然としていた。
だってそこには、私の見た事の無い世界が広がっていたんだから。
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