ダーク・ファンタジー小説

Re: king's royal palace ( No.15 )
日時: 2012/07/05 07:10
名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: X..iyfAg)

僕の友人は裁判官に怒ってたし、
お母さんは泣いてたし、
高校の恩師は必死に抗議してたし、

全てに共通することは、「僕を想ってやってくれた」という事のみだ。
牢屋の中で僕は一人で考えた。


僕は自分が不甲斐なすぎて、寝る事もできなかった。

「後悔」と「反省」は類義語である。

僕は云うまでも無く反省している。
でも死刑は無くならないのだ。


「お前、ちょっと来い。」

あまりにも急な出来事だった。

「まさか・・・、殺される!?」

警官は少し悲しい表情を隠しきれずに、僕に、

「頑張れよ。」
と優しい声で囁いた。

其の言葉が聞こえるまで僕はどれだけ死刑に拒否反応を示していた事か。




僕は大人しく着いていく事を決意した。


             —END—