ダーク・ファンタジー小説

Re: king's royal palace ( No.4 )
日時: 2012/07/03 21:33
名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: X..iyfAg)



僕は異性をあまり意識した事がない。



幼馴染みの女の娘が一人いる。
其の娘は生まれつき体が弱くて、学校には行ってなかった。
いつも家に籠っていた其の娘を僕は可哀想に思って、
いつもいつも家に通ってあげていた。


・・・然して僕が中2の春——。


僕は初めて異性を意識した。

でも其れは、
云い知れぬ恋の始まりだったのだ—。




「友美は、外の世界がどんなものか知ってるか?」

「え・・・?」

「厭・・・、外の世界に行ってみたいか?」

「う・・うん・・・。行ってみたいなぁ・・・・。」

「どうした?何か変か・・?」

友美が変に思ったのは、自分を「友ちゃん」ではなく「友美」と云われた事だったのだ。

まだ友美は僕の心境を察してくれない。

        
        
         □



親が出張の時を見計らって、僕達は速やかに家を出た。
「わー。 私の家ってこんな感じだったんだー。」

友美は、自分の家の外観さえも知らなかったようだ。