ダーク・ファンタジー小説

Re: トランプゲーム。 実.況.者 ( No.16 )
日時: 2015/10/17 23:02
名前: 泉 (ID: H9DI71mW)

〜クラブ:2〜
気が付いたら、知らない部屋に居た。
クラブのカードを見付けて、ただ何も出来ず
呆然としていた時だった。
突如頭に激痛が走る。
「い”っ……!?ぅ”……っあ”!?」
意識が朦朧とする。
つわはすが最後に聴いたのは、
[ゲームを動かすのはお前だ…。仲間の生死を左右するのも…!]
という声だった。

ふと目覚めた時に見えたのは、レトルト、キヨ、P-Pの焦り顔。
そして………自身の身体。
(何で……どうして俺が……!!)
混乱していた。
幽体離脱に似たような感覚。
自分自身が目の前で眠っているのだ。
三人の方に目を向けると、P-Pが泣いていた。
クリア出来なければ最期。
そんな事を言っていた気がする。
(俺が…三人を救う方法は……!?)
三人に歩み寄ると、テーブルの下に文字が見えた。
『火』という文字が。
(火…火……?……っ!燃やすの…か!)
勘づいたつわはすは直ぐに叫んだ。
「燃やせ!!燃やすんだよ!!!」
すると、レトルトが目を見開いてつわはすの身体を見たと思うと
声を上げた。
「燃やすんや。」
思いが通じた。
そしてまた意識が遠のく。

ジジッ…。
[ゲームクリア。NEXTゲームキーダイヤ。]
ジジッ…。