ダーク・ファンタジー小説

Re: 「私達が異常と化したわけ。知りたい?」 ( No.27 )
日時: 2016/01/23 11:33
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)
参照: http://「音響に興奮するのが異常? 笑わせないでよ。音響は興奮するものよ。知らないなんてかわいそう」

EpisodeC 翠川星香 Ⅰ

昔から、色々な【 音 】や人の【 声 】が大好きだった。


「ねぇ、あの人の声よくない?」

「んー、私にはちょっと理解不能の域だわ」

「えー…」

本当に星香は声フェチだねー。いつものようにそう言われていた。

少し前から声優さんにハマってボイス集とかをよく聞くようになった・

あと私が好きなのは例えば体育館を走ったりすると キュッ って鳴るでしょ?あの音とか。

そう言ったものが大好きだった。

でも、ほとんどの人は理解してくれなくってあんまり友人はいなかい。

数少ない友人の中で彼女はとても仲が良かった。

「星ちゃん!!この前めっちゃいい声の人見つけたよ」

有栖川 リア。イギリス人と日本人のクオーター。

隔離遺伝のせいで薄い金髪が特徴の子。

「え、もしかしてこの学校の人?」

「そうッ、三年生に転入生来たでしょ?あの人!!」

とてもうれしそうにはしゃぐリア。

この反応は期待できるな。なんて思うながらクスリ、と笑った。

「音響に興奮するのが異常?笑わせないでよ」【題名変更】 ( No.28 )
日時: 2016/01/23 15:30
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)
参照: http://「音響に興奮するのが異常?笑わせないでよ。音響は興奮するものよ。知らないなんてかわいそうに」

EpisodeC 翠川星香Ⅱ

「ね、カッコいいでしょ」

ふふっと笑い自慢げに言ってくるリア。

あの後リアに連れられて別棟にある三年生の教室前に来た。

壁に張り付いてその転入生先輩を観察。

「見た目だけで最高物件じゃありませんか、リアよ」

と言ってもあまり見た目はあまり興味はない。私が重視するのは声のみ。

「流石にこの距離じゃ声聞こえないね」

苦笑してそう言うリア。

確かに30メートルぐらいは離れてるからギリギリ聞こえるか聞こえないかって感じ。

「出なおそっかー。今は近寄る勇気ないし」

「そうだねー。あー、【情報屋】ちゃんに良い情報でもあるか聞いてみるー?」

二人して間延びした喋り方をする。

そして【情報屋】って言うのはココの学校でちょっと有名な子。

スポーツ万能で陸上部の期待の星。何て言われている同じ中1の生徒。

藍沢和音ちゃん。 双子の姉の奏音ちゃんは頭脳明晰、成績優秀。ってことで有名。

和音ちゃんの方は友人が多く、色々な情報が入るから【情報屋】って呼ばれている。

校内の事に関して彼女が知らない情報は無い。…らしい。