ダーク・ファンタジー小説

Re: アシナクシ。 ( No.12 )
日時: 2016/02/13 18:03
名前: 彩都 (ID: ET0e/DSO)  

CHAPTER 7 知っていた、キミの事

金曜日……夕方……
子達が油断する日……何故なら、翌日は土曜日だからだ、そんな子達はウキウキしながら、家に帰る……そして、目の前に謎のフードの人物が居た……だが、フードの人物は『アシナクシ』の足の事を考える……流石に小学一年生の足は小さいだろう……
そう思いながらスルーする。
そして、謎のフードの人間は歩く……
今日は何をしようか……?今日は朝方にもう殺したし……やる事もない……さて、どうするか……?謎の人物は考えながら、歩く……今の手持ちはあまりないので、者を買う事は出来ない……さて、本当に私はどうしたらいいんだ……?
そう思いながら、歩くと、将人の家に着いた……懐かしいな……そう思いながら、将人の家の隣に入った……

リビングには、少し腐敗臭がする……誰が死んでも興味は無いが……ていうか、今の私は、不法侵入者じゃないか……そう思いながら、二階の、悠子の部屋に向かう……
そして、悠子のショーツを手に取り、匂いを嗅ぐ……
謎の人物の顔は綻ぶ……良い洗剤の匂い……とてもよい香りだ……そう思いながら、ブタの貯金箱を壊す……小銭が多いが、約3万程あった……それを全て、回収し、他の袋に……そして、少し、悠子の部屋を荒らしてみる……これで、警察が動くな……ブタの貯金箱といえば、お金が入ってるって感じだし……これで、もっと大騒ぎにならないかな……?
そう思いながら、謎のフードの人間は立ち去った……家の中には誰も居ない……だから、発見されるのは遅かった……

その日の朝……
「ふぁ〜あ……」
将人が目覚める……すると、目の前には、二人の人物……麻美子と『アシナクシ』がいた……麻美子は将人の腰の辺りに乗っていて、身動きが取れない……そして、『アシナクシ』は震えていた……ガクガクブルブルと……え〜と……何この状況……
将人の額に冷や汗が走る……ダメだ……弁解の余地さえない……!
そう思いながら目を開けると、将人の額に一本の矢が触れられる。
「なーんで、『アシナクシ』がいるのかなぁー?まーさと君っ?」
……あっ……完全に終わった……そう思いながら、顔を引き攣らせる……
「いや……あの……ちょっと待って……?」
すると、麻美子が言った。
「無☆理♪」
ですよねー……笑いながら将人は弓を放たれた……

「さて……若い少年の裸も見れて、一挙両得だわ……」
そう言いながら、麻美子は、縛った『アシナクシ』と共に、将人に聞いた。
「何で、『アシナクシ』がいるの?」
それを聞かれて、将人は言った。
「たまた……」
「わタシのきョうりょクシャだかラだ……」
『アシナクシ』によって、発言が切られた。
「ちょっ!?お前!?」
すると、麻美子は言った。
「何処迄イったの?」
いきなり下ネタを振ってきて、吹く将人。
よくよく見ると、机の中に隠したエロ本が読まれていた……うわー!?
「てめぇは何をしてんだぁー!?」
急いで将人は回収する。
そして机の中に隠す。
そして、『アシナクシ』と会話する。
「どンナないヨうダッた?」
「えっとね〜、やっぱ女子高生?」
「わたシじゃン……まさカわたシもそノメで!?」
「んな訳ねぇだろ!?幽霊に恋するか!?」
段々と、顔を赤くする将人に一人と一体はからかった。

「……んで、勝手に『アシナクシ』のヤローが、この家の中に入ってきたんだ」
何とか、からかいも終わり、本筋に直した将人。
そして、麻美子は不思議がる……
「『アシナクシ』は呼ばれる者……将人が呼んで無いなら……」
すると、『アシナクシ』が言った。
「てきトうにイってルが?」
「マジで!?」
麻美子は驚いた、『アシナクシ』の常識が崩れていく瞬間だった。
そして、話は進んでいく……
「つまり『アシナクシ』は将人に関係無いって言う事ね?」
「そうだよ」
「そうダ」
二人の会話を聞いて、麻美子は考えた……だったら誰なの……?そう思いながら話を聞く麻美子。
「そういえば……『アシナクシ』……貴女は何者なの……?名前は?性別は?年齢は?学生?大人?元々何処の人間なの?そもそも人間なの?」
何度も流す音の濁流に『アシナクシ』は将人の後ろに隠れる……ゆっくり答えていくそうだ……そして、『アシナクシ』は言い始めた……自分の存在と名前、性別、年齢を……
「そノまエニ……」
『アシナクシ』はその前に何かを言いたそうだった。
「何なんだよ?」
「何?早めに済ましなさいよ……」
そして『アシナクシ』は言った。
「わタしと、『アシなクし』は……どウいつジンぶツでありナガら……ベつモのだ……!」
そのセリフに二人は驚いた。
「どっ、どういう意味だ!?お前と『アシナクシ』は同一人物なのに別物だって!?」
「そんな筈は無いわ!だって、『アシナクシ』は……『アシナクシ』は……!!」
そう言いながら、二人は混乱する……
そして、『アシナクシ』は話す……二人をお構い無しに……

今から述べられるのは、『アシナクシ』が『アシナクシ』ではない過去の話と、『アシナクシ』がもう一つの『アシナクシ』が出来てしまう物語である……