ダーク・ファンタジー小説

Re: アシナクシ。 ( No.6 )
日時: 2016/01/07 21:39
名前: 彩都 (ID: hjs3.iQ/)  

CHAPTER 4 オワリノハジマリ

「……ん……?俺は寝ていたのか……?」
将人は起きる。
あまりにも寝る事が気持ち良過ぎて、寝る、という感覚が無かった。
まぁ……今日も学校頑張るか……そう思いながら、服を着替える。
だが、思う、何でこんなに月曜日は憂鬱なんだろう……?厭な予感がして、学校に行きたくない感覚が将人に過ぎる……頭を振って、そんな考えを吹き飛ばす。
そんな事考えんな、まずは、前に行く事を考えなくては……
そう思いながら、外に出た。
今日はご飯を食べなくても良いだろう……そう思いながら、弁当を取り忘れたので、取りに行って、学校に進んだ……

すると、何だか、人が少なく感じていた……何でだ……そういや、何時も早く来て、勉強している、ガリ勉の真喜屋美喜常(まきやみきつね)が居ない事に気付いた。
今日は風邪でも引いているのだろうか……?そんな考えが過ぎりながら、放っておいた。
すると、先生が悲しい顔をしながら、ハンカチに涙を吸わせている。
何なんだ……?そう思っていると、先生が言った。
「昨日ね……真喜屋君が死んだって……腰から下を無くして死んだんだって……」
それを聞いて、クラスの皆は驚いた。
「マジかよ……!?あの天才が……!?」
と、男子が言う。
「学園内テスト戦争で、頑張ってくれたあのマッキーが……!?」
と、女子が言う。
何なんだ、学園内テスト戦争って?
そう思いながらもツッコミはしない将人。
というか、真喜屋の奴が死んだのか……少しは死について、耐性付いてきたぞ……ていうか、それは耐性付いちゃいけない気が……
そう思いながらも、先生が言った。
「そして、急いで書いたから、分からなかったけど……」
先生は何枚かの、紙を読んだ。
『みんなへ これがかかれているなら、ぼくはあしかくしにおそわれているだろう ねんのため、いっておく いや、かいておくがただしいか……そんなことはおいといて あしかくしはこれいじょうついきゅうするな わかってくれ』……先生は此処迄読んで、泣き始めた。
そして、先生は読む事を止めた……
そして、俺も、皆も泣いていた……これ以上は『アシナクシ』に追求するな……そして、急いでいたから、字が平仮名という死の間際の急いで書いたという事……アイツも生きたかっただろうなぁ……そんな感覚が自分の中に流れて泣いた者が多かった。
俺は思う……早く『アシナクシ』さんを倒さないと……もう、これ以上クラスを失うのは厭だ!!!
そう思いながら、『アシナクシ』に苛つく。
そして、一時間は自習……泣く時間となった……

そして、俺は学校から、家に帰った。
『アシナクシ』さんを倒す為、俺はどうしたら……?……待てよ……真喜屋の家に行ってみるか……そう思ったが、まず、家を知らなかった……
まぁ……知らなくても良いか……そう思いながら家に帰って、着いた……さぁ……これで、今日は終わったな……そう思いながら、家の中に入る。
そして、部屋着に着替えて、漫画を読んだ……

そして、晩御飯を食べて、寝た……そして、翌日……

不快な目覚めだった。
目の前に『アシナクシ』が居たからだ……
「おはヨう……」
……えっ……?
「お早うって……いや、お前、悪者!!お早うは無い!!」
そうツッコんでしまった……負けた感じだった……
「イいじャないカ……おマえにいイたいコトがあるカらな……」
そのセリフに俺は不思議がった……どういう事なんだ……?
「一体何なんだよ!?幽霊が朝っぱらから、出るなんて!!普通夢とかに出ろよ!!前に夢で出たろ!?それを使えよ!!」
正論を述べてみる将人に『アシナクシ』は言った。
「おまエノしりあイのマキヤ……アれは、わたシが、ころシテなイ……こロしタのハ、だレダ……?」
まさかの幽霊に聞かれちゃったよ!?俺だってしらねぇよ!!逆に俺が聞きてぇよ!!
そう思いながら、答える……
「お前じゃないのか……?だったら、何で、俺に聞く……?」
すると、『アシナクシ』は言った。
「……しラないノカ……だッたラ……わタしのなりスマシ……?ふシぎだ……オイ……にんげン……コんビヲくまナいカ……?」
そう言う事を言われ、戸惑う自分……コイツは何を言っている……?意味が分からない……そう思いながら、言う。
「だーれが、組むか!!お前みたいな殺人鬼に俺の仲間や、幼馴染みが殺されたりしてんだぞ!だったら、お前を祓うわ!」
半分キレながら言う。
すると、『アシナクシ』は言った。
「そウか……またナ……」
そう言って、『アシナクシ』は消えた……今日の朝っぱらから、厭な気分になった……だが、少し不思議な点があった……真喜屋が『アシナクシ』さんに殺されていない、という事だ……そして、もう一つ……『アシナクシ』さんの『成り済まし』が居る、という事だった……
まさか、『アシナクシ』の成り済ましが居るとは……考えた事も無かった……まぁ……学校行くか……
大きな、溜息を吐きながら、制服に着替えた……
CHAPTER 4 終了 CHAPTER 5 に続く……