ダーク・ファンタジー小説

Re: 危機を免れた一人の少年の物語 〜ウイルスの脅威〜 ( No.9 )
日時: 2016/03/17 19:17
名前: ブルーオーガー (ID: o4cexdZf)

俺は食事を終わらせ、自分の部屋に向かった。

「うああああーー!!!!」

俺は自分でもわけの分からない叫び声をあげた。その理由は誰もが体験することだろう。
今日は日曜日—ということは明日は月曜日—月曜日と言えば…………。

そう、明日から学校が始まるのだ。
学校は朝早く起きないといけないし、勉強もしないといけないし。俺には、学校に行くメリットが思い浮かばない。メリットが思い浮かばないばかりか、デメリットばかりしかないだろう。

仕方ない。少しでも休日を長く過ごそう。

そう、日曜日は明日が学校と分かりながらも、夜遅くまで起きている。今までには、一睡もしていないこともあった。だが、休日を長くするにはこうするしかなかった。

俺はゲームを取り出し、電源を入れた。
聞き慣れた音を出し、ゲーム機の画面に映像が映った。
手馴れた手さばきでボタンを押し、ゲーム画面を進めていった。

—レディー…………ファイトッッ!!!!

そう音声が鳴り、俺は真剣モードに入った。
相手はコンピューターだが、レイと同じぐらい強い。だからこそ、練習もできるのだ。
すばやくボタンを押していき、集中し続けた。


「おっしゃあぁぁぁーーー!!!!」


大声をあげ、俺はガッツポーズをした。
今までに勝利したことがない相手に勝つ時が来た。とうとう、この時が来た。
今まで勝てたことがなかった相手に勝てると、いっそう嬉しさが増した。
今までの努力が、やっと結果に出たようだ。
俺は嬉しさがこらえきれず、ハイテンションになっていた。意味の分からないダンスをし、思うがままに部屋の中を舞った。

「る〜りる〜りららり〜ら〜♪」

ぐるぐる回ったり、ジャンプしたり、ベットに飛び込んだり…………
俺は嬉しさが溢れ出すあまり、数分間踊り続けた。


そんなハイテンションも長くは続かなかった。

「痛っっっ!!!!!!」

舞っている途中、膝を机の角にぶつけてしまった。
テンションが急激に下がり、しばらく膝を押さえ込んだ。
俺はゲームの電源がつけっぱなしなことも忘れて、膝を押さえながら部屋に寝転がった。