ダーク・ファンタジー小説

Re: 殺戮兵器アサシンドール(再執筆版) ( No.2 )
日時: 2017/05/02 22:20
名前: 来夢 (ID: kphB4geJ)

序章・紅い月の静かなる訪れ


「ここが『月影町』ねぇ。まぁ、65点ぐらいかなぁ。」

「手厳しいね、マスター。」

「この前の排気ガスにまみれた汚れた街よりはマシだよ。あそこは10点。発展だけしてて、汚れてる。その点この町は綺麗なところだよ。ただし、ニンゲンの心が汚れてるから減点。」

「結構ひどいこと言うね、マスター。そこがマスターのいいところでもあるけど。」

「そうかい。この街も面白いところはあるみたいだけど、それは明日散策する時に見てみようかな。ねぇ。」

「なんだい、マスター?」

「………この街の人々は、『殺しがい』があるかな?」

「さぁ?それはマスターが実際にやってみないとわかりませんよ。」

「はは。そうか。」

紅い月の見守るもとで、2人の夜はゆっくりと更けていく…