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「『冥夢』に……会った？」

息を飲んだ。
どうして、どうして綾が。

いつもクラスの中心、
友達も多くて明るい性格。

そんな綾が、どうして。

今日１日の出来事が濃すぎて、
もう遠い日のように感じる今朝。
彼女に聞いた言葉が蘇る。

『私は“魔法遣い”って言って…
ある特定の“死んだ”人物に適合する
魔法を授けるのが役目なの』

綾は私の様子から確信したようで、

「やっぱりそうか〜…会ったんだね」

と言った。
うつ向いた横顔は
ぱっつんの前髪に半分隠れていたが、
次に顔をあげると

「…私もなんだ。…半年ぐらい前に」

そう寂しそうに笑った。


※順番の変更があります。
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