ダーク・ファンタジー小説

Re: セツナトラベル。【コメ募集中です。】 ( No.13 )
日時: 2017/06/14 19:04
名前: カノン (ID: K3f42Yhd)

その4『3人のかくしごと。』












































魔物討伐の日まで2日。

あの後、結局俺とリゼルが魔物討伐に向かうことになった。


(あーあ。めんでぇことになった。さっさと死神の鎌で狩ってしまおうと思ったのに。)


「ねぇ!」


「はいぃ!?」


いきなりデカイ声で俺を呼ぶ声がする。
振り返ると、そこには会計のリックと風紀委員長のミーナがいた。


「いきなりデカイ声で俺を呼ぶんじゃねぇよこの野郎共。」


「はぁ?さっきからずっとアンタのこと呼んでたのにそっちこそ何で気づかないのよ!耳大丈夫?」


「もう5回くらいは呼びましたよ。」


「え?マジ!?気づかなかったわ。で、なんか用?」


「用が無かったら普通呼ばないわよ!」


「はいはい。さっさと用件を言え。俺は早く家に帰りたいんだ。」


「なによその態度は!それに書記なクセに汚い字ばっか書きやがって!」


「それは関係ないだろ!」


「まぁまぁ、2人とも落ち着いて下さい。」


「だいたい、お前だって風紀委員長なクセにスカート折りまくって校則違反の派手な髪飾りつけてんじゃねーか!」

「うるさいわね!私が風紀委員長としてOK出してんだからいいのよ!このかいちょーのえこひいき!」


「ミーナさん!」


「好きでえこひいきされてる訳じゃねーよ!」


「モーリーも!」


「この自己中風紀委員長め!」


「なによ!この生意気野郎め!」


「お…」


「「お?」」


「落ち着けって言ってんだろゴラァー!」


「うわぁぁぁぁぁー!」


「ごめんなさぁいー!」



※暫くお待ちください…



「で、何でさっきの会議でぼーっとしていたり急にムキになったの?」


「あ、あぁ。あれは魔物討伐の日がエドの誕生日だろ?だからその時のために手紙でも書こうと思ってなー…(真っ赤な嘘)」


「そうなの?まぁ、そろそろかいちょーの誕生日だった気がするけど。」


(本当にそうなんでしょうか…)


「でさ。おまいらにお願いがあるんだが。」


「なぁに?あたしにさっきのこと全力で謝ってくれれば…」


「でさぁ。リックには…」


「はい。そうすればいいんですね。」


「ちょっとー!あたし抜きで話進めんじゃ無いわよー!」


もうしばらくお待ちください…


「何で殴るんだよ!話を聞いてないお前が悪いんだろ!」


「そうですよ!何で僕まで犠牲になってるんですか!?」


「あたしを話に入れてくれないお前らが悪い。さぁ、話を聞かせてちょうだい!」


「はいはい。えっと、魔物討伐が終わったらリックが手紙を持って会長と現場に行く、連絡は倒せると思ったらする。魔物討伐が上手くいって、尚且つリックが会長を連れてきたら、隠れて合図を出す。これはミーナ、お前がやれ。で、合図と共に隠れていたお前が出てきて、誕生日サプライズ!って事だ。」


「分かったわ!」(オメメキラキラ〜)


「はい、分かりました!頑張ります!」


(ミーナは分かりやすいな。)


「そうと決まったら、頑張るわよー!」