ダーク・ファンタジー小説

夜明けの演者—Eternal Moments— ( No.35 )
日時: 2017/09/23 02:00
名前: 流沢藍蓮 (ID: GfAStKpr)

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  夜明けの演者 テーマソング


 《 E t e r n a l M o m e n t s 》



※「不可視の軍団」はインヴィシブル・アーミーと読みます。
 頭の中でルビ入れてお読みください。


  ◆


〈1〉

 久遠の彼方へ紡ぐ歌
 忘れてはならないものがある
 耳を澄ませば聞こえてくるでしょ 先人たちの歌声が
 泣いて笑って叫んで散った 彼らの名前は不可視の軍団
 遠い昔のことだけど ほんの刹那のことだけど

 行くあて失い辿り着いた 特殊能力持つ人の集まり
 豪放な隊長と堅い副隊長 千里眼のあの子はムードメーカー
 新しくやってくるメンバーだって みんな笑顔で迎えてた
 風の光る日 緑の濃い日 仲間とともに駆け抜けた日々

 組師リクセス、僕に言った「友達だろう?」 嬉しかった
 堅物クィリ、わたしに言った「泣いてもいいが、絶望はするな」
 いつも傍には仲間がいて どんな時だって支えてくれた
 苦しい時も つらい時も 立ち上がる救いの手をくれた


〈2〉

 夜明けの向こうへ響く歌
 忘れてはならないものがある
 その目を閉じれば見えてくるでしょ 先人たちのあの勇姿
 泣いて笑って叫んで散った 我らの名前は不可視の軍団
 とうの昔のことだけど たった一瞬のことだけど

 いつしか幸せは消えていって 戦乱の予感 喪失に怯えた
 豪放な隊長も堅い副隊長も 千里眼のあの子も死んでいった
 新たに死に逝く仲間たちを ゆがんだ顔で見送った
 紅葉の散る日、雪の白い日 駆け抜けた日々は遠く向こうへ

 命のシフォン、オレに言った「序列に従い死ぬんですよう」
 隊長アミーラ、みんなに言った「覚悟を決めろ」 時が来た
 今では傍に仲間もおらず どんな時だって独りきり
 苦しい時もつらい時も 立ち上がるのは己の力で


〈3〉

 闇を透かして届く歌
 忘れてはならないものがある
 心を開けば思い出すでしょ 先人たちの温かさ
 泣いて笑って叫んで散った それらの名前は不可視の軍団
 とうに終わったことだけど わずか半年のことだけど

 ただ幸せに暮らしたかった 皆と笑顔で過ごしたかった
 それだけなのに何ゆえに 運命は我らを弄ぶ
 教えて神様 教えてほしい 僕たちオレたちわたしたちは
 一体どこで間違ったのか 何がいけなくてこうなったのか

 記憶の底から呼ばう声
 忘れてはならないものがある
 失ってみればいつかわかるでしょ 傍にいる人の大切さ
 泣いて笑って叫んで散った 大好きだった仲間たち
 ずっと昔のことだけど 刻まれた想い 忘れないから

 久遠の彼方へ紡ぐ歌
 忘れてはならないものがある
 耳を澄ませば聞こえてくるでしょ 先人たちの歌声が
 泣いて笑って叫んで散った 彼らの名前は不可視の軍団
 遠い昔のことだけど ほんの刹那のことだけど

 夜明けの向こうへ響く歌
 忘れてはならないものがある
 その目を閉じれば見えてくるでしょ 先人たちのあの勇姿
 泣いて笑って叫んで散った 我らの名前は不可視の軍団
 とうの昔のことだけど たった一瞬のことだけど

 とうの昔のことだけど たった一瞬のことだけど


  ◆


※メロディーはありません。歌詞のみです。
 ある日ふっと思いついたので書かせていただきました。
 

 ちなみに、歌詞の中の「僕」はスーヴァル、「わたし」はフルージア、「オレ」はハインリヒです。この三人で作った歌、という設定になっています。

 タイトルの意味は「永遠の刹那」です。


 読んでくださり、ありがとうございました!


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