ダーク・ファンタジー小説
- Re:チェンジ・ザ・ワールド 第2章 ( No.16 )
- 日時: 2017/08/30 12:41
- 名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)
第2章 皇帝の野望を知れ
6話 反乱軍のお偉いさん
緑の国を出た俺達。
今回の旅の目的は、帝国を止めること。
少しでも情報を得るために反乱軍のアジトへ向かった。
「有効活用って感じだよね」
「私たちからすると嬉しいけど」
反乱軍のアジトの場所は、俺達のいた孤児院だ。
俺達も知らなかったが、孤児院はもともと反乱軍のアジトであり地下室で色々とやっていたらしい。
「ん? お帰り〜 みなさん」
入り口には少女が立っていた。
「ジェシィだ〜! 大きくなったね〜」
「フレイヤちゃん!久しぶり」
少女はジェシィ・ティークという。
15歳という年齢に合わないほどしっかり者だ。姉とは違って。
「そういえば、ジュリィは?」
「旅に出たよ。でもどーせギャンブルを楽しんでそうだけど」
「そうか、なら会えるかもな」
「そうだね。じゃ、お偉いさんにあいに行きますか」
7年たった今でも孤児院はあのままだった。
本棚の本はそこらじゅうに落ち、荒れていた。
地下室への扉は開かれていた。
ジェシィの案内を得て、ついにお偉いさんに会う。
「私、会ったことないんだよな〜」
「確かに、長年軍にいるのにな」
「ん?レオンもミントも?」
「フレイヤは?」
「私は軍に入ってないからわからないや…」
どうやらみんな知らないようだ。
「みんな知ってる人ですよ。では、どうぞ。」
ノックしたが声はしない。
ならば無理やり入って見る。
が、人はいなかった。
「いないのかな?」
「入るぜ ここに」
「いないねー トイレにでもいったんじゃない?」
「だから入るぜ。ここにな」
「ほんとだ〜 いなーい」
「だから入るっての。ここに! 反乱軍の長のオレがさ!」
「………」
あまりにも期待はずれで当たりが静まった。
誰だってフレイがお偉いさんだとは思ってなかったからだ。
「期待はずれ。」
「もっといい人だと思ったのに。」
「まさかお兄ちゃんだなんて。」
「お前だったのかよ……」
みんなに否定される。
「なんだよその目。情報あげないぜ」
「卑怯だ! もう、その紙奪うからね!」
「って、ばれてたのか。 奪えるもんなら奪ってみろ!」
こんなんでいいのか反乱軍。諜報部員と長がこれで。
「レオン、パスだッ」
「お、おい!」
投げられた紙を読む。
そこには思いもよらぬことが書いてあった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
6話、終了です。
帝国の野望とはなんなのか!
どうぞ7話にご期待ください。
お読みいただきありがとうございました。