ダーク・ファンタジー小説
- Re:チェンジ・ザ・ワールド 第2章 ( No.22 )
- 日時: 2018/07/26 21:47
- 名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)
9.5話 隠し事
「じいちゃん達、大丈夫かなぁ」
俺とオリガと少年は火山に向かっていた。
少年によると、皇帝はもう行っているらしい。
「お前は待っていてもいいんだが、なぜついてくる?」
「それは……魔石を守る事が僕達、“炎の守一族” の役割だからです。」
「炎の守一族? あの召喚士の一族の中で属性を司る、別れた一族の?」
「はい。そうです。正確には、別れたのではなく、契約した相手が違うのですが…」
「そっかぁ、神と契約したんだよね〜 そっちは。」
「お姉さん、何か知っているんですか?」
「別に何も〜 まぁさっさと行こう!」
オリガは何か知っているのか?
一瞬、裏が見えた気がする。
今思うと、家柄や住んでいた所などが俺、ミント同様にオリガも不明だった。
院長は知っていたみたいだが、俺達には教えてくれなかった。
思い出そうと思っても思い出せない……まるで霧がかかったかのように。
「考えすぎ、注意ね」
「なんの…… イテ!」
頭上注意の看板に頭をぶつけた。
「もう火山の入り口ですよ、気をつけてくださいね」
「ああ…… そうだな。先に行っていてくれ」
「うん、わかった。」
オリガ達が先を行く。
(アイツは一体何を隠しているんだ?)
さっきから何かが違う。
声のトーンも調子も。
アイツは何か隠し事をするのがうまい。
だが、大抵はミントにばれてしまうのだが…
でも、あんな風に隠すのは初めてだ。
アイツの使う魔法のように冷たい声。
きっと何かあるに違いない。
「ワウ〜?」
気がつくと足元にフーがいた。
「なんでもないさ。」
「きゃぷ〜」
フーと共に後を追う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
9.5話終わりです。
オリガはいったい何を隠しているのか……
記念すべき10話をお楽しみに!(明るい話になるとは限らない)
ここで、チェンジ・ザ・ワールドの略を思いつきました!
それぞれの頭文字をとって『CTW』 どうでしょうか。
読みは『チェンザワ』です。
ここで読者の皆様に質問!(作者はどんな人が読んでいるのか気になりますし…)
・ここまでのキャラクターで推しは誰?
・自分がもしフーを飼うなら名前は?
などなどコメントにて1つでもいいので書いてみてください!
逆に、作者への質問もOKです。
期限はありませんのでいつでもどうぞ。
お読みいただきありがとうございました。