ダーク・ファンタジー小説

Re: Chage the world ( No.42 )
日時: 2017/12/07 21:16
名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)

22話 待ち時間

「高地トマトにシルフペッパー、スノラ米か」
「食材に詳しいね、料理できるの?」
「食材と調理器具さえあればだいたいな」

待ち時間があるため、俺達はシルフ村をまわっていた。
まず八百屋に行って新鮮な野菜を見て、次に魚屋へ行った。
平地では育ちにくい野菜などが見れて満足だ。

「なぁレオン。これはなんだ?」
「ん、これか」

見た目は丸い瓜のようだが、冷たい。おまけに硬い。

「あんちゃん達、いいやつに目をつけたね〜」
「これは雪の国の領地にできるブリザードメロンだな」
「正確には、スワルフ湖の土地だよ〜 今の時期が旬さ。どうだ、食べてみるか?」
「いいんですか? ならば」
「はいよ、お金はきっちり貰った。切ってくるから待ってな」

店のおばさんがブリザードメロンを店の奥に持って行き、切ってきてくれた。

普通の土地ではウォーターメロンと呼ばれているこの植物だが、
このような寒い土地では中が凍り、ブリザードメロンとなる。

「みずみずしいんじゃなくて、アイス感覚だな」
「水分が凍っているんだが、中にある成分がこの土地に合わせて進化して、アイスのようになっているんだ。」
「へ〜 皮も美味しいな」

あっという間に時間が過ぎていた。
さてと、戻るか。