ダーク・ファンタジー小説

Re: チェンジ・ザ・ワールド 第1章 ( No.8 )
日時: 2017/08/27 22:55
名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)

4話 約束

俺達の怪我も治り、オリガ、フレイヤとも再会できた。
これで、孤児院メンバーは揃った。
なんだか久しぶりで、それぞれの事を語り合っている。

フレイヤは、森に住む猟師に助けられてからはずっと森で生活していたらしい。
そんななか、ある声が聞こえてその場所へ行ったらフェンリルの魔石を手に入れた。

オリガは、メェ〜村の人に助けられたらしい。そこで旅人の話を聞き、トレジャーハンターという名の諜報部員になっていたらしい。つまり、反乱軍に入っていたのだった。

フレイは緑の国の人に助けられ、いろんな人々の手伝いをするうちに人々をまとめる者になっていたらしい。だからこそ王になれたのだという。

ミントは、反乱軍の人に助けられそのまま反乱軍に入ったらしい。目的は、俺達に会うためだったそうだ。

俺は、宿屋の店主に助けられ料理やモンスターの肉のさばき方を教わった。
とある日に来た、ジンに誘われて反乱軍に入った。目的はミントと同じだ。

「みんな意外にも近いところにいたんだね〜」
「すれ違ってもおかしくなかったね」
「私はさ、諜報部員だったからいろんなとこに行ってたよ。」

女子たちはそんな話で盛り上がっている。

「あのさ、ちょっといいか?」

そんななか、話を切り替えたのはフレイだった。

「今日はさ〜 建国記念日なんだ。パーティーやんだけど、くるか?」
「賛成!再会の記念にもなるね〜」

ということで、緑の国に戻った。

夕方、城でパーティーは行われた。
中央では男女二人組の者達がダンスをしている。
周りには長テーブルにたくさんの料理が置いてある。
どれも美味しそうだ。

「どれも美味しそうだね。」

話しかけてきたのは、オリガだった。

「ああ そうだな」
「あ、あのさ、食べ終わったらでいいからテラスに来てくれる?」
「わかった。後で行く。」
「ありがと」

オリガが去って行く。

「いい感じだよな〜 お前らって」

フレイが話しかけてきた。

「何がだ?」
「なんつうのかな、恋人同士みたいっていうのかな」
「はぁ? 完全に否定してやる。」
「まぁまぁ、落ち着いて落ち着いて! 
オリガのこと気にしてやってくれよなってこと。
あいつ、なんでも隠して解決しようとすっからさ。
せっかく2人きりになるんだからいろんなこと聞いたらどうだ?」
「そうだな、じゃ行ってくる。」

俺はテラスに向かって歩き始めた。

テラスは、外に出たところにある。
満天の星空が見え素晴らしいところなのだが、人がいない場所だ。
なんつったって、崖の上だからだ。
完全に安全で物静かな場所であるが………

「来てくれたね」
「約束は守るからな」
「じゃあ、約束してくれる?」
「もちろんだ。内容は?」
「明日からさ、旅に出るじゃん。だからいろんなことがあると思うの。
でも、どんなことがあっても旅が終わったらここに来て。
絶対生きてだよ。」
「当たり前だろ。来てやるよ。内容は別でな」
「約束、だよ。」
「ああ」

旅が終わったらここに来る。絶対生きて来てやる。
俺は目的さえあれば大丈夫な人間だ。
だから、オリガ。お前も生きてくれ。

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4話終了です。
オリガの約束の意味は、最後にわかります。
だから、読者の皆様も記憶しておいてくださいね。

次は5話。ついに、帝国をとめるための旅が始まります。
どうぞご期待ください!

お読みいただきありがとうございました。