ダーク・ファンタジー小説
- Re: 感染症Nightmare.(仮題) ( No.2 )
- 日時: 2017/09/26 01:23
- 名前: ピィ (ID: Ga5FD7ZE)
.☆.Prologe『Page of a firstー病院の個室でー』°.*・゜
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「えーっと、ヘレンさんのお見舞いに来たんですよね。」
「はい。」
「ならこちらの病室ですね。…ちょっと今空きが無くて別の人と同部屋ですけど。ごめんなさいね。」
「大丈夫です。あのバカならきっと仲良くしてますよ。」
「え?仲良く…え、ええ。明るい子でしたし、仲良くしてるでしょうね。それじゃあ、面会時間は17時までだからね。それじゃ。」
「………?はい、ありがとうございました。」
私、クリュー・カデェンツァは双子の姉のヘレンのお見舞いに来ていた。
それにしても今の看護師さんの笑い方はなんだったんだろう。なんか有りそうだけど…。
ガラガラガラ
「ヘレン、起きてる?」
「あ、クリュー!起きてるよ。」
この子は私の双子の姉のヘレン。ソリで雪の積もった屋根から滑ろうとして、辞めとけと言ったのに案の定失敗して3階の屋根から1階まで落ちたバカ姉である。それで両足骨折したって言ってるし、本当に自業自得である。
「はぁ。本当に冬休み早々なにやってんのよ。」
「えー。だって成功したら面白そうだと思って…。」
「それだからこうなるのよ。ところで別の人と同室なんでしょ?隣の人とは仲良くしてるの?」
「あー…。隣の人はね。ちょっと…。」
「?」
ガラガラガラ
「「!!」」
「「あ、こんにちは。」」
「こんにちは…。」
誰かが入ってきたと思ったらまさかの学校で同学年で特進クラスの人だった。
確か彼はアルガード君…だったかな。あの子は凄く頭が良くて今学年首席だったような。
私達双子の通うアッシリアアカデミーは相当な進学校で勉強について行くのにやっとなのに、彼はそんな学校の学年首席である。本当に凄いなぁ。
「「「…………。」」」
それにしても気まずい!なによこの重たい空気!そういえばアルガード君は隣の人のお見舞いに来たんだっけ?
「クリュー、ちょっとこっちおいで。」
「…?」
ヘレンにそう言われ、部屋の個室トイレに2人で入った。
「どうしたの?」
「あまり大きな声出さないでね。」
「うん。」
「実は隣の人は、ずっと昏睡状態で眠っているの。」
「えっ…?」
そうか、だからさっきの看護師さんはあんな笑い方をしたのかな。
「だからね、あまり騒がしくしないようにしよう?」
「うん。」
こうして私達は、トイレから一旦出た。あまり音を立てないようにしてー。
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Prologe『Page of a firstー病院の個室でー』Fin.
