ダーク・ファンタジー小説
- Re: 感染症Nightmare.(仮題) ( No.3 )
- 日時: 2017/09/27 11:53
- 名前: ピィ (ID: 32zLlHLc)
*:゜第1章『幻想空間Hospital』ー不思議少年ベストリーー .゜*..
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トイレから出てきた私達は、静かに自分たちの場所へと戻った。
「「………………。」」
あぁ、静かすぎて眠たくなってくる。どうして病院とやらはこんなにも眠たくなる気温なのだのうか。
現在の時刻は13時。面会時間は17時まで。取り敢えず寝てても誰かが起こしてくれるだろう。
「ねぇ、ヘレンーってあれ?ヘレン寝てる…。」
私の姉はどこぞの青狸の主人かよ。3秒で寝れるとか凄いなぁ…w
「……………。」
しかし本当に静かだ。隣の人たちはどうなったのだろうか。少し除いてみよっかな。
「………。」
そう思ったが、何だかとても眠くなってきた。でも隣の人の顔が妙に気になるし、見たら少し寝ようかな。
そうして私は立ち上がり、そーっと隣の人のベットを覗いてみた。
そこには、ヘレンと同じようにぐっすり寝ているアルガード君とー。
「………。」
青緑色の髪の毛の男の子がピクリともせず眠っていた。
誰だろう。と思いつつも、昏睡状態の人に聞いたって反応は無いだろうし、アルガード君を起こすのは迷惑極まりないだろう。
「ふわぁー……。私も寝よっと…。」
そうして私もヘレンのベットの隣にあったソファーの上で、ゆっくりと瞼をとじたー。
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「……ュー…!ク……ュー!クリュー!」
「んあー?もう17時…?」
「寝ぼけてないでしっかりして!あそこの時計を見てよ!」
「あれ?9時…?」
病室の壁に掛かっていた時計は9の所を指している。あれ?本当ならもう面会時間は終わってるし、寝てたら看護師さんとかに起こしてもらえるはずなのに…。それに、なんかこの病院、なんか雰囲気が変わっているような…。
「あ、ヘレン、隣の人は?」
「それが…。」
私はまた隣の人のベットを覗いて見た…が、アルガード君は帰ったのだろうか。そこに彼の姿は無かったがー。
「あれ?昏睡状態って言ってた子は?」
そう。青緑色の髪の子がベットからいなくなっていたのだ。
「分からない…。私が起きた時にはクリュー以外誰も居なかったし、それに…。」
そう言いながらヘレンはベットの上から降りようとした。
「え、ちょなにやって…。」
「いいから。なんか、起きた時から全然足が痛くないの。変よね…。骨折、しかも両足骨折してるのに。」
「ええ?まぁ、取り敢えず私は帰らないと…。」
私は個室の扉に手を掛けた。
「え?なんで鍵がかかってるのよ!本当に病院閉まっちゃったの!?」
「わかんない。それになんかココ変なことばっか起こってるし、まるで夢の中みたいだよねー。」
「何してるの?」
「「!?」」
突然かけられた声に驚きながらも、後ろを振り向く。あぁ、取り敢えずやっと帰れる…。
「あれ?あなた、昏睡状態でずっと眠ってたんじゃ…?」
「なんの話?僕はずっと起きてたけど。」
「あ、そうなの?」
起きてたってどういう事だ。本当にヘレンの言ってたようにこれじゃあまるで夢の中のようだ。
「えっと…、君たち名前は?凄くそっくりさんだねー。あ、僕はベストリー・ワンダリット。ベスとでも呼んでくれたら嬉しいな。」
「あ、私達は双子なんで。私はヘレン・カデンツァ。ヘレンって呼んで。」
「私はヘレンの妹のクリュー・カデンツァ。クリューって呼んで。」
「うん、よろしく!…あれ?」
「どうしたの?」
「あ…いや、別に。」
「それで、早速なんだけどここどこだか分かるかな?」
「病院。それと、僕は一応もう15歳だからその年下の子に接するような口調じゃなくて良いよ。」
「あ、ごめんなさい。」
マジかよ。私達と同い歳じゃん!なんか悪いことしちゃったなぁ。
「ここがどこだか分からないけど…。取り敢えずここからでてみようよ。」
そう言うと彼は私が開けられなかった扉に手を掛けた。
ガラガラガラ…
「「ええ!?」」
なんと扉は抵抗なく開いた。さっきまで鍵が掛かってて開かなかったのに…。
「さ、行こう。ヘレンちゃん、クリューちゃん。」
「「うん。そうね。」」
色々疑問に思いながらも、私達は病室を後にした。
