ダーク・ファンタジー小説
- Re: Oz Myth Story ー少女と5人の大賢者ー ( No.7 )
- 日時: 2017/10/09 23:05
- 名前: Alice (ID: sNU/fhM0)
The first chapter『はじまりの風が乗せてゆく想いは。』
Part:a『国王陛下からの手紙。』
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「ふわぁー…。なんか変な夢を見た気がするなぁ。なんで私にオズ様がお告げと遅刻するという忠告を…。遅刻!?」
私はふと部屋の時計を見た。
時計の針は8時を指していた。学校のHRは8時半。ここから学校までは25分かかる。ということは…。
「あと5分以内に支度しなきゃじゃん!わぁぁぁぁ!!!」
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@→SCHOOL←
「リアン、来るの遅いね。また寝坊かな。」
「ねー。今度からお寝坊ガールとでも呼んであげようかな。」
ガチャ
「HR始めんぞー。」
「あ、もうHR始まるじゃん。まだ来ないってことは完全寝坊パターンか。はぁ。全く…。」
「まぁ、眠ることもいい事なんだからさ。」
「遅刻したら元も子もないでしょ。私達学生は何のために学校に通ってると思ってるのよ。あ、出欠確認はじまる。じゃあね。」
「じゃあね。」
「そんじゃ出欠取るぞ。今日いないのは誰だ?」
「リアンさんが居ないでーす。」
「え、またアイツ寝坊してるのか…今月10回目だぞ。」
「お寝坊ガールなので仕方ないのでは?」
「はぁ。全く…。」
ガララッ!
「すいましぇん!ぢごぐじましたぁ!」
「うわっ!お前大丈夫か?だがギリギリ間に合わなかったな。残念。」
「ふぇぇ。づがれた…」
「さぁ。お寝坊ガールさんも来たことだし、1時間目の準備しとけよ。じゃ、休み時間!」
「お寝坊ガール!?えぇ…。」
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「それでは、この問題を…ドリフ君。答えてくれ。」
「はい。それはー…。」
「数学…ものすごくだるいよー…。」
「仕方ないよ。これも国王陛下と国連の子どもは必ず学校に行きなさい例がかかってるんだからさ。」
「そうよ。学ぶことは将来に役立つ事なのです!」
「えー…。それに私、国王陛下なんて会ったことないし…。」
ガラガラガラ…
「失礼する。ここにリアン・ファンタジア殿はいるか?」
「え、私ですが…。」
え、聖騎士がなんで私に用があるんだ。はっ!まさか私何かした!?←
「国王陛下からの手紙を渡しに来た。」
「あ、はい…。」
もしかして逮捕状とか!?私の人生たったの16年で人生オワタ\(^o^)/!?
「それでは失礼する。」
ガラガラガラ
「なぁ、お前何かしたのか?」
「何もしてないです!何で先生が生徒に疑いを掛けて来るんですか!」
「だってなんかやりそうじゃねぇか。お前。」
「ひどい!」
「手紙?何が書いてあるの?」
「リアン何かしたの?」
「国王陛下からの手紙?すげー!」
クラスのみんなが思い思いのことを言い始める。
「取り敢えず中身見てみたら?」
「う、うん。」
拝啓。リアン殿
貴方様をフォレストピアの王都グリンピアにある私の城に招待する。
数人友達を連れてきても良いから、できるだけ早めに来て欲しい。
フォレストピア国王 バーネット
「いや絶対行きたくなくなーい!私の命が!命がァ!」
「取り敢えず落ち着いてリアン。もしかしたらいいことかもしれないよ?」
「そうよリアン。今すぐ行くべきよ。」
「ロゼとベスは私がどうなってもいいわけ?見損なったよ!」
ピンポンパンポーン♪
「えー、リアン・ファンタジアに通告する。今すぐにグリンピアへ向かいなさい。」
ポンピンパンポーン♪
「誰だー!校長にチクった奴はー!」
「取り敢えず王都に向かうよ。リアン。」
「そうよ。国王陛下を待たせるなんて失礼極まりないわ。」
ズリズリズリ…
「うぅ。拒否権は…?」
「「ないよ(わ)。それでは先生、僕達は王都に向かいます。」」
「おう。気を付けろよ。この辺も魔物が増えてきたからな。」
「「はい、先生!」」
「えぇー…。」
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私の冒険は、拒否権という選択肢は与えられぬまま始まったのだったー。