ダーク・ファンタジー小説
- Re: スキルワールド ( No.13 )
- 日時: 2019/09/09 22:45
- 名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)
友間と京八の二人の他に『組織の壊滅』に加わるメンバーは一人の少年と二人の少女らしい。そして今から任務遂行を行うメンバーによる軽いミーティングが始められるらしいのだ。
______ガチャッ!
「あっ!、京八だ! 久しぶりだね♪」
最初に入ってきたのは京八と面識のあるらしい少年であった。だが最初に見た時は少女かと見間違いそうになるぐらい可愛いかったので思わず心の中赤面してしまう友間であった。
「おぉ龍紀じゃねぇか!、もう他の任務は終わったのかよ?」
「うん!、僕の役割はいつも後援からのサポートだから、あまり出番がなかったけど.....」
「そうだ黒奈!、紹介するぜ! こいつは榎元 龍紀(えのもと たつき)って言うんだ。しかもスナイパーをしてんだが実力は俺の保証付きだぜ」
「きょ! 京八!?、そんなこと大っぴらに言わないでよ恥ずかしいからあ......」
恥ずかしそうに頬を少し赤めながら言う龍紀はさながら可愛かった。そしてその様子に京八は思わず笑ってしまっていた。
「たくよぉ龍紀、お前の女っぽい所は全然変わんねぇな!」
「京八こそ、僕の気にしてる事を平気で言うのは変わらないんだね」
「まぁそれより龍紀、残りのあと二人って一体誰なんだ?」
「えっ!、ボスからメンバーのこと聞いてないの京八?.....あ〜確かシスティア姉妹だったはずだよ?」
「あ〜姉のジャッキーと妹のシセラかぁ.....」
______ガチャッ!
「へー何よ京八、私に何かクレームでも?」
「うっ!、ジャッキー!?」
「あっ、どうも俺は友間って言います」
「そんな事より、あんた達シセラを見なかった?」
友間の自己紹介を軽く弾き返すとジャッキーは先に来ていた少年ら三人に向けてそう聞いてきた。だが誰も検討がつかずに首を傾けるばかりである。
「いや見てねぇぞジャッキー、お前らいつも一緒なんじゃねぇのか?」
「そう何だけど...。さっきまで私と一緒にいて、ちょっと目を離してたら行方不明になったのよね」
「え〜と.....ジャッキー、さん..?
」
「ジャッキーで良いわよ友間、でっ何?」
「シセラの特徴って何処かありますか?」
「んっ?、まぁ私と同じ白色の髪のショートヘヤーで、病気持ちだから普段から車椅子で移動してるけど.....何?、一緒に探してくれるのかしら?」
「まあ、いちょう手はあります」
それだけ言うと椅子から立ち上がった友間はスタスタと歩いて部屋の壁に触れると片手を壁へと伸ばしたのだった。
「....『性質[コンクリート]』」
すると友間の体は文字通りコンクリートと化していくが、更には壁に触れている友間の片手がコンクリートと徐々に同化していき肘まで壁に飲み込まれてしまっていた。
「お、おい黒奈....これでどうするつもりだよ?」
「これで基地全体の壁とリンクして探し出すつもり......、だけど自信はないかな」
「おいおい締まり悪ぃな黒奈」
果たして成功するのか否か、ちょっとした友間の試みが何かを起こしそうな気が......少しだけします。