ダーク・ファンタジー小説

Re: スキルワールド ( No.17 )
日時: 2018/04/13 17:55
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)



友間を含めて五人の人物は、夜になりかけた沈む夕日が窓から照りつけるなかで少しずつ準備を進めていた


 「おい黒奈、冷蔵庫からコーラ取ってくれ、コーラがなきゃエネルギー切れの時ヤベぇーし飲まなきゃシャキとこねぇんだよ」

 「はいはい分かったよ ((ガチャ! )、はいコーラ (( ポイッ」

 「おっ! サンキュー黒奈」と言いながら放り投げられたコーラをキャッチするとズボンのポケットへ無理に押し込んだ

 「京八、今6時ちょっとよ、そろそろ行くから準備早く済ましてよね」

 ジャッキーはそう言った後に自分の身なりを確かめ満足そうに微笑んだ

 「別に遊びに行くわけじゃねぇだろジャッキー?」

 「バカ言わないでよ、このバカ京八! 女子は何処でもオシャレな方が良いの」

 「いやいやだからってスカート履くか?、もしかしたら走るかも知れねぇぜ」

 「だったらアンタ達みたいなズボンよりスカートの方が動きやすいわよ」

 そう言って頑として意見を譲らないジャッキーは、天井に届きそうな程のノビをしてから足元にある自身のスマホを拾った

 「それと良いわねシセラ、友間、龍紀、私か京八に何かあったら携帯に電話するから電話が鳴ったら最低限の覚悟はしておいてね」

 「俺とジャッキーの場合ねぇだろ、なあ黒奈?」

 「ん?....あ...、そうだね」

 京八の問いに友間は返事を返したが、どこか上の空といった感じだった

 「どうしたんだぜ黒奈、ちょっと前から何か気に掛かってるみてぇだけどよ?」

 「ん〜....、何かちょっと嫌な予感がしただけ」

 「何だよそりゃ、スタート地点から悪い予感ってよ」

 軽い感じで受け止める京八だったが、それと裏腹にジャッキーはこんな事を言った

 「なら、気を引き締めて行きましょ、どっちも....ちゃんとした人の形で戻って来たいしね」

 「お...おう、そうだなジャッキー」


 すると今まで何かをしていた龍紀が口を開いたのだった


 「大丈夫だよ京八、こっちは敵がきても準備万端だからね♪」

 そう言うなり今までイジっていた物を持ち上げて構えた、その正体はスナイパーライフルだった

 「確かにな、龍紀も居るしシセラもいるからこりゃ安心だな」

 「ちょっとぉ、シセラが病気で激しい運動が駄目なの忘れてない?」

 「あっ、そうだったなジャッキー」

 「ふん!、まぁそんな事よりそろそろ時間だから行くわよ京八」

 そう言ってジャッキーは京八を置いて玄関へと行ってしまったのだった

 「妹思いだねぇ、まっ そんじゃ行ってくるな龍紀、黒奈」

 「シセラも体には気をつけなさいよ」

 「う...うん、お姉ちゃんも....気をつけてね」

 そうして京八とジャッキーはアパートを後にし、そして部屋の中にはシセラと龍紀、それと友間だけとなった