ダーク・ファンタジー小説
- Re: スキルワールド ( No.25 )
- 日時: 2018/05/04 14:28
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
今は夜、まだ夜が明けずも少し明るくなってくる時間帯だった。そんな時間に友間達の眠っているアパートの屋上に動きがあった
「ここが...、そうか」
「ああ。ここに奴らが居るらしい」
数にしてザッと数十人の武装集団が屋上で待機していた。その手にはアサルトライフルが各自で握られている
「...1....2....3..、よしッ! 乗り込むぞ!!」
「うっひょー!、大勢揃って大掛かりですねぇ〜」
「「「「「「ハッ?」」」」」」
突如として聞こえてきた女性の声に屋上にいた全員が驚いて声の主へと素早く顔を向けた
「ヨッ!、今の時間帯って{おはよう}それとも{こんばんは}の方が良い?」
「き、貴様は!、誰だッ!!」
「んっ、私はただの友間の姉さ」
「話し通じてんのか!!?」
「まーそんな話は隅に置いといて、私らに何か用」
薄笑いを浮かべて武装集団に聞く美香、背に満月が浮かぶため薄笑いが悪魔の微笑みの様にも見える
「何の用かって?、それはこれだ!!」
その瞬間に銃口が一斉に美香に向けられ引き金が引かれる.....が、...美香は動かなかった
「ハァー、・・・・【逆再生】((パチン!」
そう言ってから指を鳴らした瞬間、銃口の先から放たれた弾丸は巻き戻しボタンでも押されたかの様に銃口の中へと戻っていた
「時間が操れるアビリティアか、....なら数で攻めろ!!」
すると武装集団が大勢で美香へと迫ってくる、だが再び美香は片手構えると一言呟いた
「・・・・【笑い月】((パチン!」
指を鳴らしたと同時に背にしていた満月の光が強くなったような気がした、すると次の瞬間に奇妙な光景が広がっていた
「ワーハハハハハハ!!、ワーハッハッハッハッハッハ!!!」
その場にいた美香を除いて全員が急に大きな笑い声を挙げて笑い出したのであった
「どお?、何故か笑っちゃうでしょ」
そう満足気にその場にいた全員に聞いてみる美香、そして次の手を実行させた
「次は【巨人の行進】((パチン!」
今度は指を鳴らした瞬間に美香の右腕がどんどんと大きく肥大化し、像でも掴めそうな程の大きさになった
「じゃっ、バイバ〜イ♪」
そう笑顔で最後のお別れを言うと右腕を武装集団へと大振りで横に振り、全員を吹き飛ばしたのだった
「・・・・んーーー....最近の男って踏ん張りってのが足りないわね〜」
そんな事を言ってると眠気でも襲ってきたのか美香は大きくアクビをし、天高くに背伸びをする
「あ〜眠っ、サッサッと夢の続きでも見よっと」
そんなこんなで美香はベッドを求めて自宅へと戻っていったのでした.....。