ダーク・ファンタジー小説

Re: スキルワールド ( No.26 )
日時: 2018/06/10 00:33
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)


 眠っていた友間達は台所からの物音で目が覚めた、ただし例外として京八は爆睡していた


 「おっ 起きたか、ちょうど朝食ができたところだぞ♪」

 そう言って台所から現れた美香の手には大皿に盛られた大盛りの[もやし炒め]と[チンジャオロース]の二品だった

 「こ、これは流石に....。」

 この様な反応を示すジャッキーと打って変わってシセラと龍紀は目をキラキラと輝かせていた、もしかしてこの二人って大食い?

 「お、おーい京八、朝食みたいだよ」

 「ガァー、ガッ......んっ・・・飯か、黒奈?」

 「そうだよ、ほら起きて起きて」

 「ん〜、一晩寝て体が楽になっ....」

   ビキッ!!!

 「うぅぎゃああああああ!!、体が!、体の全身がぁ!!」

 「どうやら、今日は本当に俺とシセラとで留守番みたいだな」

 「絶対に意地でも外へ出てやる」

 そう言って無茶苦茶な歩腹前進で逃走を試みる京八だったが、虚しくもジャッキーの踵落としが腰にヒットし絶叫するだけに終わった

 「こ....、腰が...ぁ・・・」

 「何ごちゃごちゃ言ってんの?、飯よ飯!」

 「き、気の毒そうだけど今日ばかり諦めた方が良いと思うよ」

 そう友間は言った後に腰の痛みで動けない京八に肩を貸して朝食へと向かわせた


※この後のシセラと龍紀の食べっぷりに友間はかなり驚かされました※


 [ 〜 時間は進んで 〜 ]


 「お〜い、大丈夫か京八」

 「ああ黒奈、何とかな」

 今は昼を過ぎた頃だろうか、ジャッキーと龍紀は周辺の安全確認と言って部屋を後にし美香は用事があると言って出掛けたっきりだ

 「あっそうだ京八、昨日のジャッキーとお前に何があったんだ?」

 深い意味は無いが何となく知っておきたかった、そして京八の返事を待った

 「別に言うような事も無かったぞ?」

 「あ...、あの..私も...知りたい....です」

 「まっ、二人がそう言うなら話そうかな」

 そう言って京八は昨日の事について淡々と話を始めたのだった