ダーク・ファンタジー小説

Re: スキルワールド ( No.28 )
日時: 2018/05/11 22:00
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)


 最初に動いたのは女性の方だった、壁を蹴って笑っているジャッキーの後ろを取ると後ろ首に鎌を振り切った

 「(早めに決着を着け・・・・・((スカッ!!」

 女性が切ったのは何もない空間だった、地面に着地したと同時に後ろから笑い声がし髪を強く引っ張られ首がのけぞる

 「ヒャァー!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ひゃ!ひゃ!ひゃ!ひゃ!」

 どんどんと引っ張る力が強くなる女性はあまりの力に態勢を崩して背から転ぶ、だが髪を引っ張る手は緩むはずもなかった

 「痛い! 痛い! 痛い! 離して!! もう離してお願い!!」

 「ヒャァー!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ひゃー!ひゃ!ひゃ!ひゃ!ひゃ! ((ガシッ!」

 ジャッキーの空いてる一方の手が女性の肩を掴んだ、そして女性の髪とは正反対の方向へと押し出した

 「ミシ!...ミシ!..)) い...だ....ぃ」



  ボギッ!!!!



 鈍い音がした直後に女性の首が変にグラグラとするようになった、この様子にジャッキーは興味を無くしたのか女性の死体を背後にポイッと投げ捨てた

 「ひャ!ひャ!ひャ!ひャ!ひャ!ひャ!ひャ!....ゲホッ!! ゲホッ!! ゴポッ!!」


 急に咳き込むジャッキー、その口元には血が赤々と見えた。かなり体に無茶がある様だ

 「ひゃ....ひゃ..ひゃ...ひゃ~....。」

 ヨタヨタとした足取りで何処かへと向かおうとするジャッキー、その背後で何かが動いた気がした

 「?、....((ガッ!) うっ! ガ..、ガァアアァ〜〜!!」

 ジャッキーの首はアームロックで締め付けられジャッキーは体を振るって抵抗する、その実行犯というのが・・・・・・。


 「落ち着け!!、元に戻ってくれッ!!」

 それは京八だった、怪我を負いながらも締め付ける手だけは緩めまいと奮起し更に両腕に力が入った

 「ガアァーアァアアァァァァァーーッ!!」

 するとジャッキーの方も両腕から逃れようと倍の力で辺りを蹴散らしながら暴れ回った

 「す、“スキル『発電』”、.....悪く...思うなよ。((バチチチッ!!」


 「うっ!....うぅ~...ぅ.....((ドサッ!」

 力尽きたかの様に倒れ込むジャッキー、京八は気を失っているのを確かめると額を拭って一息着いた

 「フー・・・・、ってか背中が痛ィな」

 そう言って自身の背を擦ると顔を歪めた後にポケットに無理矢理にネジ込んであったコーラを取って一気に喉へと流し込んだ