ダーク・ファンタジー小説
- Re: スキルワールド ( No.34 )
- 日時: 2018/05/30 21:54
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
「!! ・・・・・・・。」
友間は目を見開いて目の前の人物を見ていた、多分だが男の身長はゆうに2m以上はある感じで体格も大柄だった
プルルル〜 プルルル〜
「ガチャ!)) あ、もしもし」
『友間!、逃げてッ!!』
「えっ あっ、分かっ((ドゴッ!!」
友間の体は高く飛び上がり背中から地面に着地する、まだジャッキーと繋がっているスマホを強く握り直すと急いで痛みに耐えながら立ち上がった
「もしもしジャッキー、まだ繋がってる?」
『今助けにッ! ウッ!・・・・・、((ツー ツー 』
「えっ!ちょ!ジャッキー、もしもーし!」
友間は仕方なくスマホをポケットにしまうと顔を上げた、そこには男の体が目と鼻の先にあった
「俺らに何の用だ!!」
「んっ?、ただ目障りな邪魔者の処理だ。だが安心しろ今回はただの見定めだ、だがもう一つの用事があるんだがそろそろで終わる頃だろう」
すると友間の耳元に誰かの叫び声が聞こえてきた、声のした方を見てみるとその辺り一帯に紫色をした煙が充満していた。すると煙の中から誰か出てきた、そしてその脇には見覚えのある少女が力なく抱えられていた
「シセラッ!!、このやろッ!!」
「待て、黒奈 友間 ((ガシッ! 」
「離せッ!、性質<炎>」
全身から炎が吹き出し体の全てを覆い尽くすと男に掴まれた手を無理に振りほどいてシセラへと飛び出した
「喰らえーーーーーッ!!!」
ドガンッ!!!
炎と怒りが込められた拳は煙から現れた男の顔に直撃した
「イテェな、ガキが!」
ほぼ無傷の状態で男は言ったかと思うと友間の首に男の手が伸びてきた、そしてもう一方の拳が構えられた
「殴るってのは、こうだッ!」
バキンッ!!
拳は友間の頬に当たると骨を貫き、顔の全てを粉々に破壊した。頭の部分が消えたことで炎が燃えてるだけの体は力無く地面へと倒れ込んだ
「チッ! 雑魚だな、どいつもコイツも弱すぎだ!」
「まあまあ良いじゃないか、それよりボスから頼まれていた『誰かを人質として連れて来い』っていう依頼は必要はなかったみたいだね」
「ああ、そうらしいな。っていうか!、コイツはお前が運べ!」
「はいはい、ホント君は人使いが荒い人だね」
「ウルセェな!、オメェも俺のスキルで眠らしてやろうか!!、しかも永遠にナァッ!」
「分かったよ、全くこれだから君を慕ってくれる部下ができないんだよ」
そんなこんなと会話をする大男と気性の荒い男の二人組はそうこう言いつつシセラを連れて何処かへと消えて行ってしまった・・・・・。