ダーク・ファンタジー小説
- Re: スキルワールド ( No.35 )
- 日時: 2018/06/02 10:08
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
友間は流されていた、冷たくて奥の見えないぐらい暗い空間を浮遊するように上下左右としながら進んでいた
「(体が...重い、俺って死ぬの...?..)」
周りの冷気と上下左右する流れの影響なのか?、はたまた頭を破壊されたのが原因なのか?。だがここでは友間の首から上にちゃんと頭が付いていた
「さ、寒い....ところで..ココ、何処..?...。」
段々と友間には徐々に強くなる眠気が襲ってきた。だが少しすると友間の進む方向から少女の声が響いてきた
(「...な...いで!..、ま...あ.....には...る...こ..が...る!」)
「ん〜、何...この声..?」
どんどんと進むにつれて少女の声が大きくなっていく。すると不意に友間は光を見た、強い光を放っている野球ボール程度の大きさの結晶が眩しく目に映った
「死なないで!、まだアナタには....」
“やる事がある!”
今度はハッキリと聞こえてきた、そして友間は自然と結晶に触れようと手を伸ばした。だが次の瞬間.....。
「あ...あれ、ココって....。」
友間は仰向けの状態で星の見えない夜空へと手を伸ばしていた。
「俺って確か....。」
体は今だにスキルの影響で燃えていた、次に自身の顔に触れて存在する事を確かめた後でゆっくりと立ち上がった
「俺は何で生きて・・・・。まぁ、まずは“スキル解除”っと」
すると今まで燃え盛っていた体から炎の消え失せると火傷一つ無い肌が現れた
「皆はどうしてる.....。シセラッ!!」
急に思い出したかのように慌てる友間、だがまだ冷静な方の思考が働き仲間を捜すことにした
「えーと...、皆ってドコに・・・・。あっ、居た」
意外とあっさりと言うか友間からして右の方に地面に倒れている皆が(龍紀を除いて)いた
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「グー、グー、グー・・・・。」
心地良さそうに寝ている京八がいた、すると誰かが京八の体を揺すった
「ねぇ京八・・・・・、ねぇ!ってば」
その声の主は先程に起きたジャッキーだった。話を戻して中々起きてくれない京八に苛立ってきたのかジャッキーの背後から赤黒いオーラが出始めたのだった
「サッサッと・・・・・、起きんかいッ!!」
バシンッ!!
「ぎぃやぁぁぁああああッ!!」
「おはよ京八」
「何が『おはよ』だよジャッキー」
激痛が走っている背中を抱えながら力無く立ち上がる京八、その様子は同情の目線で見てあげたいくらいだ
「大丈夫?、京八?」
「ギリギリだけどな」
そんな風な会話をする二人の周りでは友間が次々と起こして回っていた
「ジャッキー!、京八ァ〜!、皆起こし終わったよー!」
「ありがと友間、ところでシセラは何処にいるの?」
キョロキョロと周りを見回すジャッキー、その様子を見て友間は罪悪感を感じたが意を決して口を開いた
「ジャッキー.....、実は・・・・。」