ダーク・ファンタジー小説

Re: スキルワールド ( No.36 )
日時: 2018/06/05 18:49
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)



 ガチャ!


 「ヤッホー!、ただいまァ〜!」


 夜遅くに美香は帰ってきた、だが家の中では夜中にも関わらずジャッキーの怒号が聞こえてきた

 「京八! 退いてッ!、私はシセラを助けたいの!!」

 「いーや俺は退かねぇ、俺はお前を無理にでも行かせねぇぜ」

 「待て待て待て、一体何があったんだ?」

 「おっ 美香さん、何とかジャッキーを落ち着かせてくれねぇか?」

 「お安い御用さ、((パチンッ!」

 「私は・・・・・・・・ッ! ((バタ!) スー スー スー 」

 「それで、何があったの?」


 [時間は進んで]


 「ふ〜ん、シセラが誘拐されたと....、これはまた面倒な事になったわねぇ〜」

 そう言いつつ片手に持っているビール缶の中身を喉へと美香は流し入れる、そんな時だった...!...。


 ヒュン! バリンッ! ドスッ!!


 窓ガラスを何かが貫いて美香のすぐ隣の床へと突き刺さった、だが美香は落ち着いた様子で呟いた

 「矢で手紙を届けるなんて面白いことするわね」

 躊躇も何も無しに床に刺さった矢から手紙を取って美香は読み始めた、無言で進めていると動きが止まり部屋の全員に見えるよう紙を高く掲げた

 『2日後の午前1時に所定の位置で待っている、連れて来る人数には制限はしない    by.土神』


 それを見た全員はジャッキーを除いて手紙の下に書かれてある地図を見た

 「お姉ちゃん、これって罠だと思う?」

 「んっ、さーね友間、行ってみたら分かるんじゃないの」

 そう素っ気ない言葉を言い残すと一つ欠伸をして美香は床に横になって眠ってしまった、残された全員はお互いの目を見て考えているようだ

 「まっ、今日のところは寝ようぜ。ジャッキーが起きた時にでも考えれば良いさ」

 この状況でも意外と落ち着いていた京八は美香を真似て床に横になると寝てしまった

 「それも、そうだね」

 龍紀の一言を最後に皆は少し冷たい床に横になると疲れてたのか意識はもう既に夢の中へと入って行っていた