ダーク・ファンタジー小説
- Re: スキルワールド ( No.37 )
- 日時: 2018/06/08 20:20
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
次の朝、友間は蘇芳の叫び声で目が覚めた。何が何だか分からずに慌てて体を起こすと蘇芳が半泣きになりながら下腹部を抑えていた
「えっ!ちょっ!蘇芳っ!、大丈夫!?」
「だ、大丈夫ですよ友間さん。た、ただいつもの生理痛の時期が来ちゃった様でし...!、アーイィタタタタタタァ〜!!」
「ほ、ホントに大丈夫なの??」
「友間、京八、濡れたタオルを取って来てちょうだい」
ちょうど起きたらしい美香は冷静に二人へと指示を出した、もちろん二人はそれに従った
[〜 時間は少し進み 〜]
「フ〜、ちょっと楽になりました....」
力を出し尽くしたかのように床に横になって安静にしている蘇芳、すると先程に目覚めたジャッキーが話しかけてきた
「まったく~、蘇芳の生理痛っていつも酷いわよね」
「ご、ごめん....、でも昔からの体質みたいだから仕方ないのか...ウッ!」
「まあ、今日のところは私が面倒を見よう。ジャッキー達は各自で自由行動をして時間を潰すと良い」
そう言ってから蘇芳の体調を確かめる美香、そんなこんなで今日のところは皆それぞれで行動する事になった
[〜 時間は進んで 〜]
「ん〜〜・・・・・・、ハァ〜」
「おいおいジャッキー、シセラの事は心配だとは思うが心配してるだけじゃ何も変わんねぇぜ」
そんな風に会話する京八とジャッキー、他の皆とは別行動らしく二人だけで人の波の中を進んでいる
「そんな事は私だって分かってるわよ、でも勝手にシセラのことを考えちゃうのよ....。」
「でもジャッキーは強ぇだろ?、そこら辺の敵なんてチャッチャッと蹴散らそうぜ」
「だって、シセラはこの世で私のただ一人の肉親よ!。そんな妹を守れない私に何が守れるって言うのッ!?」
「それなら俺が守ってやるさ!。・・・・まぁ、今日のところは明日のために支度でも整えようぜ」
そう言って京八は照れ隠しなのか人混みの中をどんどんと進んでいくが、ジャッキーはその背を追いながら一言呟いた
「わ、私はアンタに守られるぐらい弱くないわよ!!」
「おっ、元気が出てきたじゃねぇかよ」
「げ、元気なんか出てきてないわよ」
そんな感じで話す京八とジャッキーを見る限り意外と大丈夫だな、という感じに思えた