ダーク・ファンタジー小説
- Re: スキルワールド ( No.42 )
- 日時: 2018/06/21 23:17
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
「ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ・・・・。」
規則性のある呼吸が聞こえてくると一人の少女が通りすぎた、続いて大きな影が後ろから追いかけてくる
「ハァ ハァ ハァ ハァ ・・・・・ウッ!、ゲホ!ゲホ!ゴポッ!!」
疾走してる最中に口から血を吐いてしまった、しかし少女は止まる事なく走り続けていた
「ブゥオォオオオオオーーーーッ!!!」
耳が痺れる程の雄叫びが聞こえてきて思わず耳を押さえる、そして後ろから何かが飛んできた
ガッシャーンッ!!
飛んできたのは小型の船だった、そう今いる場所は人のいない夜の港だったのだ。そして少女ことシセラはギリギリで飛んできた船を避けると近くの建物の中へと逃げ込んだ
「ハア ハァ ハア ハァ ハア ハァ こっちに来ないで...。」
震えた声で祈るシセラの体は震えていた、だが願いは届かなかったようだ
「ブゥゥオォオオオオーーーーッ!!! ((ガシャンッ!!」
「キャッ!、こ...怖いよ.....お姉ちゃん」
すると急に音が止まった、疑問に思い辺りを見回してみると自分の隠れて所だけ暗いのが分かった。震えながら上を見てみると・・・・・。
「ブゥオォオオオオーーーーッ!!!」
ドッシャーーーンッ!!
巨大な塊のような拳がシセラへと迫りきて周りに破壊音と砂煙を舞い上がらせた・・・・・。
[〜 場所は変わって 〜]
「ガバッ!)) シセラッ!!・・・・、ハァ ハァ ハァ 」
「ん〜、どうしたんだジャッキー? 今って夜中の3時だぜ」
「聞いて京八!、シセラが! シセラが危ないのッ!!」
慌てたように起きたばかりの京八の肩を揺するジャッキー、かなり取り乱している様子だ
「落ち着け!?、一旦落ち着こうぜ!!?」
「何言ってんのッ!?、シセラが危け....きけ....ん・・・・・。((バタッ」
「え、お〜いジャッキー?、大丈夫か〜」
「心配するな京八、ただ眠らせただけだ」
「そ、そうですか美香さん、ところでジャッキーが言ってたシセラの危険って何ですかね?」
「まっ、そこん所は分からないけど。シセラが不在の影響でホームシックならぬ“シスターシック”に陥っちゃてるわね〜」
「し、シスターシックですか?」
「まっ、今日のところは寝ちゃいましょう」
「そっ、そっすね」
そう言ってまた眠り直すことにした美香と京八。それとシセラは生きているのか、はたまた......いえ、やめておきましょう・・・・・。