ダーク・ファンタジー小説

Re: スキルワールド ( No.43 )
日時: 2018/06/25 18:13
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)



 友間は朝の5時に目が覚めた、だが昨日から龍紀や零、そして灯利は帰ってきていないし連絡もないままだ

 「・・・・・、今日の午前1時....か..。」

 起き上がった友間は辺りを見てみる、まだ全員は寝ており疲れてたようだ

 「ん〜、ちょっと散歩でもするかな」


 [〜 少し進んで 〜]

 「フー、やっぱり朝の散歩って気持ち良いなぁ〜」

 そう背伸びしながら言う友間、すると後ろの方で何かの気配を感じて後ろを振り返った

 「・・・・・、?、気のせいかな?」

 そう言ってまた歩き始める友間、だがその勘もハズレではないようだ

 「・・・・・彼が、黒奈 友間....。」

 隠れていた少女は小さな声で呟くと昇る朝日とは逆の方向へと姿を消したのであった


 [〜 時間は進んで 〜]


 「蘇芳はまだ激しい運動はできそうにないな、それに龍紀ら3人の行方も不明なままだからアンタ達3人でシセラを助けるしかなさそうよ?」

 そう言いながら朝飯の麻婆豆腐(大盛り)を机に置く美香、それを聞いた友間、ジャッキー、京八は互いの顔を見たあとに少しの苦笑いを浮かべた

 「こりゃあ悪い予感がするな、なっ黒奈」

 「ま、まぁでも京八もいるしジャッキーもいるから安心だよ」

 「 ムシャ ムシャ))わらひは絶たみしぜらを助けるわよ」

 「ちゃんと喰ってから言えよ!」

 「・・・・・ゴックン))だーかーら、私は絶対シセラを助けるって言ったのよ京八」

 「まーそれにしても龍紀とかは何処行っちまったんだか?」

 そう京八は疑問を呟くと残りの米と一緒に麻婆豆腐を掻き込んだ


 [〜 場所は変わって 〜]


 「ガチャ!)) 失礼、少し寄り道をしてしまっていた」

 そう言って薄暗い部屋の中央に行くと部屋の電気を付けた。すると少女の姿が照らされ白くてほんのりピンク色をした髪に明るい紫色をした瞳、そして上下はどちらも白いシャツとスカートを着用していた

 「何かあったの?」

 「いえ、アナタ方に教えて頂いた友間という人物を拝見に行ってただけです」

 「ところでさ、僕らって昨日初めて君に会ったんだけど何で友間のことを聞いたの?」

 その声の主はと言うと行方の分からなくなっていた龍紀であった、その横には零も灯利も怪我一つなく畳の床に座っていた

 「ん〜、詳しくは言えませんが私にとって友間という人物は“運命のパートナー”です」

 「へ〜そうなん・・・・、えっ!今何てった!!?」

 部屋の中にいた少女を除いた龍紀達3人は思わず驚きの声を挙げてしまっていた


Re: スキルワールド ( No.44 )
日時: 2018/06/27 19:23
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)


 「ヘッきし!!、ズズー....風邪でも引いたかな?」

 「おいおい黒奈、今頃になって風邪引かれちゃあ困るぜ」

 そう言ってから友間にティッシュを渡す京八、それを受け取った友間は鼻を拭った

 「大丈夫だよ京八、それより龍紀達って何処に行っちゃたんだろね?」

 「まーその内にでも戻ってくるだろ、そう簡単に潰れるタマじゃねぇしな」

 「そうだね、それに今は別のことに気を使わなくちゃいけないしね」

 そう言って友間はジャッキーの方に顔を向けてみた。ジャッキーは忙しなく部屋のあちらこちらを歩き回ってはブツブツと何かを呟いていた

 「私ならできる、私ならできる、私はシセラを助けられる・・・・・。」

 「おーいジャッキー、色々と大丈夫か?」

 「んっ あ、うん....大丈夫よ..京八...。」

 「まだ昼前だぞ?、気長に時間が来るのを待とうぜ」

 「バカ言わないでよ京八、私にとっては大事な事なの!」

 そんな事を言っているジャッキーの背後からは大丈夫には思えない赤黒いオーラが見えてきた

 「土神ってのに会ったら妹を拐ってくれた事を後悔させてやるわ、フフフフ」

 「きょ 京八、ホントに大丈夫かなジャッキー?」

 「大丈夫だろ?、その内にでも収まるさ」

 「そうだと良いんだけど」

 多少の心配ありげに友間はジャッキーに目線を移した後に、まだ約束の時間にはならない時計へと視線を変えて呟いた

 「シセラ.....、今頃どうしてるのかな...?」