ダーク・ファンタジー小説

Re: スキルワールド ( No.46 )
日時: 2018/07/04 16:45
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)



 ドゴォォォンッ!!


 土神の顔にジャッキーのパンチがメリ込んで十数mぐらい飛んでいく土神、その様子にジャッキーは呆気にとられてしまっていた


 「あ、あれ? 結構弱かったわね?」

 「そんな事よりジャッキー、周りの連中にも気を付けろよ」

 背後から聞こえたかと思うとジャッキーの横に京八が現れて周りの連中を電気による火花で威嚇した

 「えぇ大丈夫よ、これからが本題なんだから」

 「きゅ、急に他人の顔を殴るなんて妹さんの方とは正反対だね」

 その声は潰れて歪んだ土神の顔から発せられた声だった、そしてゆっくり立ち上がったのだった

 「へー、かなり強めに殴っといたんだけどねぇ」

 「ほ、ホントに君は妹さんとは姉妹なのかい?」

 そう疑問を呟いた土神、すると徐々に潰れていた顔が整っていき元に戻った

 「あら、アンタの持ってるスキルは何ていうのかしら?」

 「まぁその話は置いといて1つだけゲームをしないかい?、もちろん君ら3人は強制参加だけどね」

 「急にゲームって、.....まー拒否権は無いみたいだしルール説明でもどうぞ」

 そう言うとジャッキーは土神の喉元を噛み千切りそうに感じる程の雰囲気で歯を見せて笑う、それに笑みには完全な殺意すら感じられ土神は少しだけ冷や汗が垂れ落ちたのだった

 「良い笑顔だ、そうじゃなきゃゲームの意味もないしね」

 「あらどうも、だけど私の笑顔を見るのも今日という日で最後だから脳裏にでも焼きつけておくといいわ」

 「そ、それは少し遠慮しておきたいかな」

 「二人で話してる途中で悪いが、そろそろでルールの説明ってのをしてくれねぇか?」

 「あっ そうね京八、っでゲームのルールってどんなルールなの?」

 「それはとぉ〜ても簡単な1つだけのルールだよ、まあ今から説明するよ」

 ここで話を一旦止めた土神は自身の鼻についた鼻血を白いスーツの襟で拭うと再び話を続けた

 「それはただ1つ、今から朝の7時になるまでの間にシセラちゃんを取り返せたら君らの勝ち、でも今いる場所も含めて港全体に中々の威力がある爆弾をセットしてあるから朝までに助けられなかったら君らもシセラちゃんも一緒に人生ゲームオーバーってことかな」

 「人の妹をさっきから“ちゃん付け”で呼ばないでくれる、まあ私達は港のどこかにいるシセラをアンタ達の妨害を受けながら助けろって事でしょ」

 「そうそう、飲み込みが早くて良かったよ。それじゃ10秒後にスタートだよ」


 1...、2...、3...、4...、