ダーク・ファンタジー小説
- Re: スキルワールド ( No.48 )
- 日時: 2019/08/05 22:30
- 名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)
「えっ!、誰!?」
友間は後ろにいる誰か分からない人物に気付き、振り返りざまに足払いをして相手の態勢を崩してから相手を床に押し倒した
「!...。ちょ! ままま待って下さい!!、私です! 蘇芳ですッ!!」
なんと友間が押し倒したのは体調不良で姉の美香と一緒に留守番をしてるはずの蘇芳だった
「な、何で蘇芳がここに??」
「あ、あの〜 推測するより先に体の上から離れてくれないかな?」
「ご、ごめん、でも何で蘇芳がいるの?」
「実は美香さんがスキルで生理痛を一時的に解消してくれたんですよ、たぶん私が無理にでも三人の所へ行こうとしてたから」
「そういう事、ところでお姉ちゃんも来てくれたの?」
辺りを見回してみる友間だったが、美香の姿は見当たらなかった
「美香さんなら私をここに送った後にサッサッとスキルで帰っちゃいました。それと美香さんのスキルって何なんでしょうかね?」
「ん〜・・・・、まあ考えても分からなそうだし今はシセラを助ける事を優先しよう」
「そうですね、私も一緒にシセラを捜します」
「ああ頼む、俺一人で捜せる範囲も限りあるしな」
こうして友間は蘇芳と共にシセラの捜索を再び始めました
[〜 場所は変わって 〜]
ここは港にある友間と蘇芳がいた倉庫とは別の倉庫の中、そんな倉庫の中には京八とジャッキーがいた
「シセラ....、大丈夫かな....。」
「おい大丈夫かよジャッキー?、シセラいねぇから精神的にやられてんじゃねぇか?」
「だ、大丈夫よ! それより早くシセラを見つけなくちゃ」
そう言ってジャッキーは京八より先を歩いて行った、だがその瞬間にジャッキーの真横にあった壁に亀裂がはいった
「危ねッ!! ((バッ」
飛び出した京八は人並み外れたスピードでジャッキーを抱えると今いる場所から素早く離れた
「か、間一髪だったな、はは」
苦笑いをする京八の目線の先には砕けたコンクリートの床と、公園で会った大男と気性の荒い男の二人組が立っていた
「んー、今のは惜しかったね湯水くん」
「うるせぇなッ!デクの棒!!」
「これは困ってねぇ、いちょう吉川 通(よしかわ とおる)という名前があるのだけどね?」
「知るかッ!、それと今はゲームに参加してるゴミ虫の駆除だッ!!」
その会話を聞いていた京八だったが自身の真横に強烈な殺気を感じて冷や汗が頬を垂れ落ちた
「へ〜、その“ゴミ虫”ってのは私達のことかしら?」
京八の推測だが、たぶん今の状態のジャッキーには逆らわない方が良さそうだった。しかも京八の考えを肯定するかのようにジャッキーの周辺から赤黒いを越えたドス黒いオーラが出ていた
「あ?、それがどうしたってんだ。殺られてぇかッ!!?」
それを聞くとジャッキーは笑った、だがドス黒いオーラと合わさり笑顔が怖かった
「じゃあ、殺ろうか」
そうジャッキーが言った瞬間、京八の隣から姿が消えて気性の荒い男こと“湯水”の顔面にジャッキーの怒りの鉄拳がブチ込まれ倉庫から外へと殴り飛ばした
「私達がゴミ虫? 結構よ!。だったらゴミ虫はゴミ虫なりにアンタらを殺ってやろうじゃないの!!」