ダーク・ファンタジー小説

Re: スキルワールド ( No.49 )
日時: 2018/07/08 19:19
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)


 ここは真夜中の港、そして今ここは荒れていた


 ズバァァアァアアンッ!!


 「無茶苦茶だなジャッキーは?」

 「そういう君はどうなんだい?」

 「んっ、ああ俺はただの見学人って感じだな」

 「そう言わず、どうかな? 湯水くんは君の彼女さんと戦ってて不在だし、本音を言って体を動かしたいと思ってるんだよ」

 「やっぱ展開的にそうなる?、ってかジャッキーは彼女じゃねぇぞ!」

 「・・・そうか、ではさっそく始めるとしよう」

 そう言って双方とも身構える、それと普通に考えれば大男こと吉川よしかわの方が体格的には有利だがどうなのだろうか?

 「スキル『発電』ッ!!、こりゃあ最初っから本気の方が良いかもな」

 「君がそう思うならそうすれば良いよ」

 「お前って掴みにくい奴だな、何ていうか否定しないよな」

 「ただ否定したところで何も変わらないと思ってるだけだよ」

 「そうかよ、じゃあフルスロットルでいくぜっ!!」

 たちまち全身が強く発光したかと思うと、雷神を思わせる姿へと変貌した

 「神々しい姿だね、まるで雷神様だ」

 「そうかよ、こちとら燃費が悪くて充電がもう少しで切れそうなんだよ。だからサッサッと勝負を着ける」

 「では、こちらも本気というものを出させて頂きましょうか」

 そう言ったかと思うと吉川の姿が変貌していき恐ろしい鬼へと変身した

 「フー、フー、フー、やっぱり鬼というのは高揚感があるな」

 「そんじゃ殺るか?」

 「それでは、お手合わせ願いましょう((バッ」




 バァアァアァンッ!!


 先手を取ったのは吉川、そして京八の首には吉川の蹴りがメリ込んでいた

 「こりゃあ首がミシミシすんな....。だけど、そんな程度だな」

 「・・・・・・?」

 「前置きしとくが、俺のはちと痛ぇからな ((グッ」


 ドガァァアアアアアンッ!!!


 「!!...、グアッ!」

 「痛ぇだろ?、そんじゃ少しの間でも寝てな」

 そう言って吉川にもう一撃を顔面に叩き込む京八、吉川の方は呆気なく倉庫の壁まで飛ばされ気絶して倒れ込んだ


 「フー、これでこっちは一件落ちゃ...く..。」

 京八は立ち眩みがして姿が元に戻る、そしてあまりの立ち眩みで床に尻もちをついてしまった

 「や、やっぱ反動がキツいな...。ちょっと休...む..。((バタッ」

 全てを言い終わる前に眠ってしまった京八、ところで誰かのことを忘れている気がするが気のせいかな?