ダーク・ファンタジー小説

Re: スキルワールド ( No.51 )
日時: 2018/08/14 17:26
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)



 土神は思っていたより強かった。そして今は空中に放り出されたところだった


 「ガシャン!)) ぐっ!、畜生」

 「そう怒るもんじゃないよ、ただ君との力の差があり過ぎただけなんだよ」

 「へー、良いこと聞きましたよ」

 友間は皮肉を込めて言ったあと、体から吹き出した炎を強めて土神に向かって飛び出していった

 「おっと、危ないね ((スカッ」

 「オリャァアァアァアッ!!」


 ーードガンッ!!


 猛攻のすえに土神の腹に気合いの一撃が喰らわされた、だが土神は痛みに顔が歪むどころか笑ったのだ

 「フフフフフ、ハァハハハハハ!」

 「(な、何だコイツ、炎で殴られたってのに熱くないの?)」

 友間は土神の笑ってる隙を突いて止めることなく拳で殴り続けた。そして最後にトドメの炎の一撃を放とうとした時だった

 「ガシ!)) いい加減にしてくれるかな〜?」

 「う!、放..しやがれ、悪党」

 「あっ?、今何て言った?」

 「悪...党って、言ったんだよ」

 その言葉が気に触れたのか土神の表情がキツくなり首を絞めている手にも力が入っていく

 「(く、苦しい!、でも蘇芳はシセラと一緒に逃げられたみたいだね)」

 「人のことより、まずは自分のことを考えといた方が良いよ」

 「だ...い丈夫です.....奥...の手があるん...で..」

 「ほう、それはそれは楽しみだね。だけど君はもう死ぬんだよ?」

 ーーボギッ!!


 首の折れた音がして土神の手が緩む、すると次の瞬間には友間が爆発した


 「なっ・・・・・・。」


 爆発は倉庫全体を震わせる程の大きさがあった、最も爆発地点の近くにいた土神は吹き飛ばされた

 「ゲッホ!ゲホ!ゲホ! く、苦しかったぁ」

 煙の中から人影が現れると友間の声だと分かった、しかし何で生きているのだろうか

 「スキル使用中は死なないって効果があって良かった」

 「面白いスキルだね、なら今のが奥の手なのかい?」

 「!!....えっ!、まだ生き ((ドガッ」

 生きてることを実感していたのも束の間に、まだ煙が充満してる中で友間の背に痛みが走って吹き飛ばされた

 「ガシャン!)) グッ!、ったくお前もお前で不死身なのか?」

 「いやいや、ただ自分のスキルで体をちょっと操作しただけさ」

 段々と煙が晴れてくると土神の姿が見えてきたが、驚く程に土神の肉体がムキムキになっており友間の心は不安で重くなった

 「さあ、ゲームの続きをしようか」