ダーク・ファンタジー小説

Re: スキルワールド ( No.55 )
日時: 2018/07/22 13:24
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)



 「お〜いジャッキー、大丈夫なのか?」

 「・・・・・・。」

 「おい龍紀!、全然起きねぇし体もボロボロで危険かもしれねぇぞ」

 「そうだね零、応急処置しかできないかもだけど大丈夫かな」

 「た...龍紀、ジャッキーは....大丈夫...?」

 「大丈夫だよ灯利、ジャッキーはこんな程度じゃ死なないから」

 「ゲッホ!ゲホ! そ...の言い方、酷いわ...ね..。」

 「あっ!ジャッキー、気がついた? それとごめんね、すぐに助けに来れなくて」

 「その前に...ゲホ、京八は?」

 無理に体を起こすジャッキー、まだ片目は血で染まって見えないが使える方の目で辺りを見回してみた

 「あ〜京八なら僕の後ろにいるよ」

 そう言って横に寄った龍紀、その後ろでは大きな寝息をたてて寝ている京八がいたのであった

 「こんのバカは、どうしてたかと思ったら今まで寝てたとはね」

 「まぁまあジャッキー、京八だって頑張ったんだと思うし許してあげて」

 「ちょっと許す前にアイツの顔に一発だけ良いかしら?」

 「えっと、あ〜・・・・どうぞ...。」

 「よしっ!、決まりね」

 この後、京八の叫び声はまるで断末魔の叫びのような声でしたとさ・・・・・。


 [〜 少し時間は進んで 〜]


 「ヒリ ヒリ)) 痛ってぇなジャッキー!、俺が何をしたってんだよ?」

 「へー、私が死を覚悟で戦ってたのにアンタは心地よく寝てたみたいね〜」

 「ただ寝てねぇよ! それはお前の誤解なんだって!?、俺も俺なりに頑張ったんだぜ?」

 「そうなんだー、それにしては怪我の一つも無いわね」

 ジャッキーの口から次々と京八への追求の言葉が飛び出してくるが、そこに龍紀が割って入ると話題を変えるためにこんな事を言った

 「ま、まぁジャッキー、その話は置いといて友間と蘇芳を捜そうよ、それにシセラならもう大丈夫だと思うよ」

 「えっ?、それってどういう事なの龍紀?」

 「まーそれはシセラの近くには友間と蘇芳がいると思うし、それに彼女もそろそろで友間のところに到着すると思うしね」

 「んっ彼女?、それって誰なの?」

 「んーと、何か『運命のパートナー』って言ってたと思うよ」

 「へー運命のパートナ・・・・・、えっ!って事は友間の“彼女”なの!?」

 「僕たちも聞いてみたんだけど、それについては彼女が口を閉ざしたままなんだよね」

 「まぁその事については置いとくとして、シセラが友間と蘇芳と一緒にいるのなら二人を捜しましょ、それにだとしたら土神もいると思うから恨みを倍返しで返さなきゃね」

 土神のことを考えてなのかニヤッと微笑んだジャッキー、だがその笑みには殺意を含まれている感じがして京八は苦笑いを浮かべたのであった