ダーク・ファンタジー小説

Re: スキルワールド ( No.58 )
日時: 2018/07/27 10:50
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)



 ここは夜の港、その港の中を走り抜けていく一団のすがたがあった

 「おいジャッキー、なんで俺がお前を背負わなきゃいけねぇんだよ?」

 「仕方ないでしょ京八!、片目が使えないから距離感が掴みにくいし体の方も限界に近いのよ」

 「それにしては元気じゃねぇか?、それに何で俺がこうなってんだよ?」

 「それはアンタが寝てた罰でしょ!、私の方なんて間違ったら死んでたんだから」

 「俺も俺でかなり疲労感があるんだけどなぁ」

 「まあ京八もジャッキーもどっちも頑張ったってことだよ、それに今ここって危険だしね」

 そう言って二人をなだめようとする龍紀、すると遠くで爆発音が聞こえてきた

 「確かにそうね、それにシセラって大丈夫なのかしら」

 「蘇芳と友間を信頼しろうやジャッキー、シセラはきっと大丈夫さ」

 「そうだと良いんだけど・・・・・。」


 そうジャッキーが呟いた時だった、シセラを背負って走っている蘇芳とばったり会ったのであった

 「!!...し、シ、シセラァーーっ!!」

 「ワッ!、お....お姉... ちゃん?」

 京八の背から驚くほどの速さで飛び出したジャッキーは神速とも呼べるスピードでシセラに飛び付いていき二人仲良く地面に転がってしまった

 「良かったぁ〜、もうどうなるかと思っちゃってたんだから〜」

 「おいおいジャッキー、バリバリ元気じゃねぇかよ?、それと蘇芳も大丈夫なのか?」

 「私は大丈夫、それより・・・・。」

 「お姉ちゃん.....。友..間さんが....今..危ない....の..」

 「おいジャッキー!、こりゃ喜びに浸ってる場合じゃねぇぞ!」

 「分かってるわよ京八!、目にもの見せてあげるわよ....スー・・・・・。」


 “復讐劇・血”ッ!!


 ジャッキーの体から赤黒いオーラが現れる、そしてシセラから手を離して立ち上がると恐ろしい程に素早い動きで行ってしまった

 「・・・・・・やっぱ俺が背負わなくても良かったんじゃねぇか?」

 そう京八は疑問を呟くと無茶をしてスキルを発動し他の皆と一緒にジャッキーの後を追っていった