ダーク・ファンタジー小説
- Re: スキルワールド ( No.6 )
- 日時: 2019/09/08 18:37
- 名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)
「はい、え〜と俺のスキルってのはたぶん“性質のコピー”です」
「性質の、コピー...?」
「はい、説明すると物質の性質を触れる事で使える様になるって事です......つまり石に触れば体が石になって、火に触れば体が火になるって事です」
「・・・・・・これはまた一風変わったスキルだ、なら君のスキルは性質のコピーであって自然自体を操っていないのであれば自然系ではなく超常系という事か......」
深く考えるようにボスは腕組みをし眉を細めている、すると友間は言い切るかのようにこうボスへ言う。
「まぁ、よく分からないですけど俺のスキルはさっきボスが言った超常系ってやつですよ...きっと」
「そうか....まぁだとしたら話は早いな、なら後で誰かにストラングの基地の中でも案内させよう、しかしひとまず此処から出てから物事を進める事にしよう」
そう言うとボスは立ち上がってドアへと近づくと友間を手招きして先に部屋から出るように促した。
数分ぐらい基地の通路を二人が歩いていると偶然通りかかった京八と出くわした。
「おう!黒奈!、元気にしてるか!」
「ああ、京八こそ元気そうだね」
「・・・・・・二人で喋っているところ悪いが京八、お前は友間に基地内を案内してやってくれ」
「おー良いっすよボス、行こうぜ黒奈」
「それとだ京八、今回の任務の成果について少し話がある、あとで私の部屋に来てくれ」
「...はぃ、分かりました.....」
その後、京八に食堂や売店、他にも様々なトレーニング施設などを案内され最終的にはストラング第2基地にいる人の数は900程という事と基地にいる人には一人一人の部屋がある事も分かった。
「おっし! じゃあな黒奈、俺は全部案内し終わったから覚悟決めてボスに会ってくんな」
「じゃ、じゃあ頑張ってね京八」
そうして二人はお互いに手を振って別れ、友間は京八から渡された手書きの紙を頼りに自分の部室を探すことにした。
「え〜と俺の部屋は.....」
_______ドンッ!
「邪魔だ!、俺様が歩いてるのが見えねぇのかッ!!」
尻もちをついた友間の目の前には、いかにもガキ大将というかチンピラというのか柄の悪い取り巻きを数人従えた大柄で太った少年が怒号を吐き散らしながら立っていた。