ダーク・ファンタジー小説

Re: スキルワールド ( No.87 )
日時: 2018/12/08 15:27
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 いつ寝てしまったのか朝日が顔に照りつけてきて目が覚めた。シロや他の皆はまだ寝ているのか部屋の中がやけに静かだった。


 「んー、相当に疲れが溜まってるなぁ」


 肩や首を回して軽いストレッチを済ませた友間はゆっくりと立ち上がり背伸びをした。


 「さてと、今日はどうするかな」


 そう言った友間は朝の散歩でもしようかと玄関へと向かった。


 だが、ドアを開けて早々隣を見てみた友間は無言のまま90度の捻りを加えた華麗な飛び込みで部屋の中へと舞い戻って行った。


 なにしろ理由は______。


 (い、伊月がいたッ!?)


 そう、ちょうど帰ってきた所の伊月がいたのだ。伊月の方は気づいていないとは思うがドアを開けると予想外な再開してしまい友間は混乱していた。


 (や、やばい! 顔が知られてる上に一度戦ってるから会ったらマズイ!)


 ドアにもたれていると外の方からドアの閉まる音が聞こえてきた。まだ安心はできないが難は去ったと言っていいはずだ。


 「ハー・・・・・助かっ....うわっ!」


 ーーガチャ!


 突然もたれていたドアが開き後ろへと倒れてしまった友間、すると聞き覚えのある声が友間の耳に聞こえてきた。


 「あれ、友間さん? 何してるんですか?」


 「あ、ははは....。やあニコラ」


 「おはようございます友間さん。それじゃあ上から失礼しますよ?」


 そう言うと友間を飛び越えて部屋へと入って行ったニコラ、それに続いて友間も起き上がると着いてしまった服の埃を払った。


 「皆さん.....というか増えてませんか?」


 「その〜、ニコラがいない間に色々とあってね」


 「んぅ〜友間さん、おはようございます」


 「あっシロ、おはよう」


 眠そうに目を掻いているシロ、昨日のスマホ講座でかなり疲れている様子だった。


 「ところで、京八さんはまだ帰って来れていないんですね」


 「うん....。でもニコラの方も無事で良かったよ」


 「実はですね、ちょっと....ううん、すごく会えて嬉しい人と会えたですよ」


 「んっ?、誰と会えたの?」


 少し気になって聞いてみた、するとニコラはプレゼントでも貰ったかのように返事を返してきた。


 「実はですねっ!、“おに〜ちゃん”と会えたんです!」


 「えっ、お兄ちゃん?」


 こんな偶然に出会えるものかと疑問に思った友間だったが、嬉しそうに話しているニコラを見て疑問を頭の隅へと置いておく事にした。