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ダーク・ファンタジー小説
- Re: survive -5日間のデスゲーム- ( No.10 )
- 日時: 2018/07/25 22:25
- 名前: かめのて (ID: zKALihrN)
【一日目〜8:00〜】
まひると涼介は、一回の探索をしていた。
外の通路へ通じているらしい扉の前で、二人は座り込み、話す。
「…別館への扉は開かないみたいだな」
「うん。…ここを出ても、校舎から出た扱いになるのかな?」
不安げに呟くまひるに、涼介は言う。
「いや、犯人は『本校舎のみ』とは言ってなかったはずだ。それに、別館への通路が通れないなら、体育館と本校舎を繋ぐ通路にだって出られないはずだろう。…きっと、鍵かなにかが必要なんだ」
「鍵…職員室にあるかな?」
「多分な。まだ時間もあるし、行ってみるか」
「うん…!」
__訳がわからなくて恐ろしい状況だけど、戸沢君がいてくれて良かった。
すごく、心強い。
そう思いながら、まひるが涼介と共に立ち上がった瞬間だった。
「きゃああああああああああああああああああああっっっっっっっっっ!!!!」
「!?」
突然校内に悲鳴が轟いた。
「何今の!?」
「二階の方からだ!」
涼介とまひるは二階へ急ぐ。
「ねえ、今の…小川さんの声じゃなかった…?」
階段を登りながら問うが、涼介には「わからない」と言うことしか出来なかった。
「な…っ!?」
「嘘だろ…こんな…」
二階にはすでにみんなが集まっていた。
まひると涼介も人混みをかき分けて様子を見る。
__嫌な予感は、的中した。
「っ…い、いやああああああああああああっっ!!」
そこにあったのは、脇腹を切り裂かれた正治と、首に大きなナイフが刺さった麻衣の遺体だった。
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