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ダーク・ファンタジー小説
- Re: survive -5日間のデスゲーム- ( No.16 )
- 日時: 2018/08/13 01:06
- 名前: かめのて (ID: zKALihrN)
【一日目〜12:00〜】
「みんな、お昼ごはん出来たよー!」
しばらく保健室で休んでいたまひる達の元に、由美子と宗佑が訪ねてきた。
由美子はどこで手に入れたのか、白いエプロンを身に付けている。
「大丈夫か、天満?」
「宗佑っ!うん、平気だよ!」
天満はにっこりと笑って宗佑に駆け寄るが、宗佑はそんな彼女のおでこを人差し指でつん、と突いた。
「嘘つけ、目が赤いぞ。…泣いてたんだろ」
「っ…」
天満は一瞬うつ向くが、次に顔を上げた時にはもういつもの満面の笑みだった。
「すごいなあ宗佑っ!名探偵みたい!」
__けれど、その声は震えていて、笑顔もいつもより固かった。
宗佑の顔に影が落ちる。
「おいおい、イチャイチャすんなよお二人さん」
が、彼が何か言う前に美々が先に口を開く。
「それよりあたし腹ペコなんだよ。早く飯食おうぜー」
「…うん!美々ちゃんの言うとおり!私が手伝ったから、すっごく美味しいんだから!」
「……小野は箸を準備しただけだろ?」
由美子の言葉に宗佑が苦笑する。
「立てるか、七瀬」
「あ、うん…、大丈夫」
涼介はベッドから起き上がろうとするまひるの肩にそっと腕をまわす。
「うわっ…!?」
「…わり、嫌だったか?」
「う、ううんっ!あり…がとう…」
お互いの頬と頬が触れそうな距離に、まひるは内心ドキドキが止まらない。
_このまま、もう誰もかけることなく家に帰れたらいいな。と、まひるは…いや、三年二組の生徒達は思っていた。
…しかし、そんな願いは、その数時間後に打ち砕かれることになる。
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