ダーク・ファンタジー小説
- Re: 七色が紡ぐ物語 ( No.3 )
- 日時: 2018/12/30 23:29
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
預言者であるミルフィは七色のリングについて知っていることを
全て話した。
ミルフィ「寛容は七色の王です。そのリングは必ず仲間を集めます。
その指輪の光に私たちは従いましょう」
レオ「そうだな」
ミルフィ「それとリングを狙っている集団も動き始めるでしょう。
七色のリングが七つの美徳を司るなら集団は七つの大罪を司る…
どうか気を付けてください」
****
エルフたちの住まう島【オリビア島】
ツバキ「ここっぽいね」
レオ「だな。じゃあとりあえず行こうぜ」
二人は砂浜から森の中へ進んでいく。
???「お前らも冒険家か?」
尖った耳をした青年が二人にそう聞いた。町の広場だ。
青年は弓を持っている。
???「突然声を掛けて悪いな。俺はエルフのヴィル、よろしく」
レオ「俺はレオだ」
ツバキ「ツバキです、よろしくお願いします」
ヴィル「で、観光か?案内ぐらいならするぞ?」
レオ「いや俺たちは観光でここに来たわけじゃない」
ヴィルの顔が引き攣り空気が少し重くなる。
レオ「…七色のリングを探しに来たんだ」
ヴィル「そう易々在処を教えることはできない。それがギルドの
約束だから」
ツバキ「ギルド?ギルドなんてあるんですか?」
ヴィル「在処を知りたいならギルドに入れ、俺の言うことを
クリアできればの話だがな」
レオ「…何をすればいい」
ヴィル「簡単さ。近くの森の魔獣の討伐」
レオとツバキは目を合わせ頷き森へ向かった。
- Re: 七色が紡ぐ物語 ( No.4 )
- 日時: 2018/12/31 00:10
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
森では狂暴化している魔獣とレオたちは戦っていた。
レオ「うわっ!助かったぜツバキ」
ツバキ「気にしないで、私が援護するから!」
弓を構えながらツバキはそう言った。近距離はレオが遠距離は
ツバキが担当している。
ツバキがその場に座り込み長い溜息を吐いた。
レオ「やっと倒せたな」
ツバキ「ですな〜。じゃあ報告に行きますか」
- Re: 七色が紡ぐ物語 ( No.5 )
- 日時: 2018/12/31 11:34
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
ヴィル「随分と早い帰りだな。それだけの力はあるってことか。
じゃあ付いて来い」
ヴィルが案内したのはギルドだ。中から一人の女性が現れた。
長い金髪に真っ白い肌をしたエルフ。
???「ヴィル、お帰りなさい。期待できる冒険家が来たって聞いたから
楽しみにしてたのよ」
ヴィル「あぁただいまシェイル、こっちはレオとツバキだ。
早速あれを渡してやれ」
シェイルは頷き二人に一つのバッジを渡した。
シェイル「私はシェイル、どれはギルドに入った証よ。これから
よろしくね。そういえば二人は七色のリングを探しているのよね?」
ツバキ「はい、シェイルさんは何か知りませんか?」
シェイル「そうね…この島の最南端に祠があるわ。もしかすると
そこにリングがあるかも」
ヴィル「だが最近、妙な人影がその近くで確認されている。彼らも
そのリングを狙っているかもしれない、気を付けてくれ」
二人は頷き言われた場所へ向かう。
シェイル「ツバキの身に着けているリングは寛容のリングね…」
ヴィル「あぁ…」
- Re: 七色が紡ぐ物語 ( No.6 )
- 日時: 2018/12/31 13:04
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
ツバキ「ここかな…」
ツバキとレオは祠の中を進んだ。松明だけが中を照らしている。
奥まで来ると祭壇に一つの紫のリングがある。純潔のリングだ。
レオ「これが純潔のリングか…」
???「あちゃー、一歩遅かったか」
金髪の男が苦笑しながら歩いてきた。
ツバキ「って誰?」
???「ノーデル、大罪の七王の最弱【色欲王】って呼ばれてる。実は
そのリングを探して来たんだけどね、一足遅かったみたいだ」
レオ「大罪の七王…?」
ノーデル「うん、昔は王もいたからかなり暴れてたけど…まぁ今も
暴れてるけどさ安心してよ僕は最弱だから、それに遅れちゃったから
それは君たちのモノさ」
ツバキは純潔のリングを手に取る。
ノーデル「僕たちが狙うのは七色のリング、美徳のリングを奪うこと。
僕は弱いけど他は血の気が多い人もいるから気を付けることを
言っておくよ」
ツバキ「忠告、ですか」
ノーデル「まぁそんなところかな、また会えることを楽しみに
してるよ」
そう言ってノーデルが姿を消した。
- Re: 七色が紡ぐ物語 ( No.7 )
- 日時: 2018/12/31 13:19
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
ヴィル「大罪の七王、か…リングと対を成しているような」
シェイル「にしても彼らは一対…まぁでも難しいことは
後にしましょう。純潔のリングは手に入ったのよね?」
二人は頷きツバキがリングを見せた。
シェイルはヴィルのほうを見た。ヴィルは何か考えているようだ。
ヴィル「…お前らと一緒に行っていいか?」
レオ「え?どうして急に…」
ヴィル「別にそのリングに興味が湧いたってのと人数は多くて
なんぼだろ?」
シェイル「じゃあギルドは私に任せて」
ヴィル「あぁ頼りにしてる」
ツバキ「じゃあヴィルさん一緒に行きましょう!」
純潔のリングをゲットしヴィルも仲間になった。
そして三人は次の島に向かう。まだ見つけられていない
リングは後5つだ。