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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 異能力+近未来 ( No.2 )
- 日時: 2019/04/05 14:38
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
染岡優真は夜、一人職場に残っていた。彼の手には成神真実の資料が握られている。
成神真実は鎖を操ることが出来る異能力者。元々持っていたわけではなくあれ出来事を境に
能力に目覚めた能力者だ。彼女が異能力を疎ましく思っていないのは彼女の両親や友人が
関わっている。元より彼女は虐められていたがそれでも友人がいないワケではなく少人数だが
彼女を気にしてくれる友人の存在により心が崩壊することは無い。彼女の両親も楽観的だった
らしくその性格が彼女にもあった。思いのほか最近能力を自覚したばかりなので細かい
内容は自分でも把握していないようだ。
綾辻「染岡局長…まだ残ってるんですか」
染岡「綾辻、少し確認しておかなければならない資料があったからな」
綾辻「成神真実についての資料ですか」
染岡は頷いて資料をファイリングしデスクにしまった。職場の電気を消した。
窓の前で染岡優真は足を止め外を見据える。
染岡「能力者にも色々事情はある。先天的な能力者と後天的な能力者、マミちゃんは後者だ。
能力者は親が能力を持っていなくても能力を持っていることもある。後天的な能力者は
大きく自分の心を精神を刺激されるような出来事で覚醒した者もいるんだ。彼女は小、中と
虐められていたみたいだ」
綾辻「虐めで能力に目覚めたってことですか」
染岡優真は首を横に振り否定する。
染岡「それもあったかもしれない。だけど他にある。彼女に関わってくれた人間だよ」
綾辻「関わった?」
染岡「友人と家族、その他彼女の担任をしていた先生とかね」
染岡はまた歩き出した。
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