ダーク・ファンタジー小説

Re: 異能力+近未来 ( No.8 )
日時: 2019/04/06 13:15
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

抜けてからすぐ二人は足を止めた。武器は持っていない若い青年だ。服の隙間から見える肌には
あちこちに傷がある。もう一人も同じぐらいの青年だ。
大神「見張りか…」
成神「二対二ですね」
???「刑事…そっちの女は能力者か?」
傷だらけの青年は成神を指差す。
大神「異能対策刑事課の大神千夜と成神だ。お前らは誰だ」
???「暁」
???「新」
傷だらけの青年、暁は床を蹴り大神との距離を詰めると前蹴りを放つ。ガードした大神の
体勢が崩れた。大神は体勢を立て直そうとするも暁は大神の顔を掴み地面に叩きつける。
成神「大神さん!」
大神「前だ、成神!」
成神が前を見ると既に拳を突き出そうとしている新が目に映った。鎖を使い上へ逃げる。
新は上へ避難した成神を見据える。大神は顔を掴んでいる暁の手を掴む。シックザールを
構えようとするも暁はシックザールを蹴り飛ばした。
新「暁!!」
暁は声に驚き後ろを振り向く。微かに力が弱まり大神は暁の後頭部に手刀を落とし気絶させる。
新は舌打ちし窓から飛び降り逃走する。
成神「大神さん大丈夫ですか?」
大神「あぁ早く中に乗り込むぞ」
成神と大神は中に侵入する。予想通り写真で見た菅野義彦がいた。
成神「誘拐犯ですね。問答無用の逮捕です」
菅野「ど、どういうことだ…あの人はまだ俺のことは知られていないと」
大神「(あの人…?)」
菅野は拳銃を発砲した。数打てば当たる、そう思ったのだろう。だが銃弾の方向は
滅茶苦茶だ。二人に掠りもしない。