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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 異能力+近未来 ( No.11 )
- 日時: 2019/04/06 15:20
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
大神「読心術…」
早乙女彩斗は片目を閉じ大神を見据える。
早乙女「君、ちゃんと成神ちゃんの資料に目を通してないようだね。質問するけど彼女は
何がキッカケで能力に目覚めた?資料をしっかり読んでいれば答えられるはずだ」
少し厳しい口調で早乙女は訊いた。大神は顎に手を当て考える。そのうち大神は溜息を吐き
テーブルに伏せた。
早乙女「虐められていた時支えてくれた友人や家族の存在だよ。彼女は自分の言いたいことや
思い、考えをハッキリ言えるタイプじゃない。自分の考えを言ったら否定される、間違っている
かもしれない、そういう不安が彼女は大きいんだ」
大神「そんな風に見えなかったんだが」
早乙女「そうか。なら彼女は君に心を開き始めている証拠だ。そんな性格があって彼女は
虐めに遭っていたらしい。そんな彼女の支えは数少ない友人と家族、彼らへの感謝だろうね。
その感謝の気持ちで能力に目覚めたらしい」
話し終え再び早乙女は口を開いた。インターホンが鳴った。
早乙女「さてと…三人で世間話した後セッティングしてやるよ」
早乙女は玄関に出てドアを開けた。私服姿の成神真実が立っていた。
早乙女「こんにちは成神ちゃん、中に入って」
成神「あ、ありがとうございます早乙女さん」
成神は靴を脱ぎ家の中にあがる。部屋に入ると大神と成神は互いに驚いた。
成神「大神さん!?」
大神「成神、どうして…!」
早乙女「俺が呼んだ。二人とも、な。それに互いを知る良い機会だろ?」
早乙女は席を移動して二人の真ん中の席に移る。成神と大神は向かい合うように座る。
早乙女「さてと…俺は少し席を外すけど二人はゆっくりしな」
そう言って早乙女は部屋を出た。
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